子どもが「お小遣いが欲しい」と言い出した! お金の教育、先輩ママはどうしてる?

まさに今、「どうしよう」と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。

「お小遣いどうしてる?」ママ同士の会話の中で、わりと頻繁に出る話題です。

まさに今、「どうしよう」と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。

お小遣いをあげるということは、子どもが自分でお金を管理することを意味します。

お金の教育、お小遣いは何歳くらいから、どのくらい? お金の管理ってできるものなの? そのあたりの実体を徹底調査してみました!

お金の話、子どもとしてますか?

子どもにきちんとお金の話をする機会って、あまりないですよね。でも、ちょっと興味を持ち始めたり、お小遣いを欲しがったとき、そのときが「お金の教育」のチャンスかもしません。

「お小遣いはまだ早い」と子どもに伝えるには

小学校に入学して少ししてから、「○ちゃんと○くんは、お遣いもらってるらしい。私も欲しい」と言い出しました。仲のいい子を引き合いに出すとは......(苦笑) でも、ここで折れてはいけないと思い、「お金を持つと、いろいろ買いたくなってしまう」「お金を使って遊ぶところに行って、どんどん使う羽目になる」「もしかしたら、友達に貸してと言われるかも」など、お金を持つことの難しさをなるべく噛み砕いて説明しました。分かったような分からないような顔で聞いていましたが、「欲しいものがあるときに言う」ということで話が収まりました。今小2ですが、まだお小遣いはあげていません。〔Iさん/子ども7歳〕

お金を稼ぐことの意味、どう教える?

何かお手伝いをお願いすると、すぐに「じゃあカード買って」「100円でやってあげる」とお小遣いをせがむ息子。とある講演会で、「お手伝いでお金をあげてはいけない。そのたびにご褒美を求めてしまう子になってしまうし、本来手伝いは、家族への感謝のしるし。お手伝いとは別の、いわゆる『家庭内アルバイト』をさせて、お金を与えることをおススメします」という話を聞き、なるほど、と。それをなるべく分かりやすく子どもに伝えると、「じゃあ、僕はまだお手伝いレベルだね」と子どもなりに納得していました。〔Sさん/子ども8歳、4歳〕

お金のことを言い過ぎるのも考えもの

お金の感覚を知ってほしくて、買い物に行くたびに、「こっちのほうが安い」「これは高いから、今日の予算内では無理だね」など、金額の話ばかりしていたら、学校でもらって来る「漢字検定」や「○○体験」なども、「お金がかかるから、いいよ」と言うようになってしまいました...... ちょっとお金の話をしすぎたかな、と反省しています。〔Tさん/子ども13歳、11歳〕

お小遣いはいつから? いくらくらい?

どのタイミングであげ始めればいいのか、どのくらいの金額からスタートすればいいのか、お小遣いの最大の悩みどころかもしれません。

小学校にあがるタイミング

習い事に1人で行けるようになった、小1の4月からお小遣いをあげることにしました。万が一、道中で「お金があってよかった」ということがあるかもしれないと思ったからです。まずは、月400円からスタート。特に理由はないですが(笑) 平日は使うことはほとんどなく、週末にコンビニで「うまい棒」を買って食べるくらい。とりあえず小学生のうちは、1学年あがるごとに100円アップでいこうかと思っています。〔Mさん/子ども7歳〕

自分(ママ・パパ)はどうだっただろう? と振り返ってみる

長女が小学校に上がったころ、特に子どもからお小遣いのことは言いださなかったのですが、私がどうしようか悩んでいて...... なんとなく母に相談したところ、「あなたがお小遣いほしいって言ってきたタイミングであげはじめたわよ、3年生だったかな」と。そうか、それで行こうと(笑) 偶然にも長女が「お小遣いほしい」と言い出したのが小学校3年。長女みずから「みんなだいたい月1,000円らしい」とリサーチしてきたので(笑) それより少し低めの月800円からスタートしました。子どもは不満そうでしたが、「どうしてもほしいけど手が出せないモノは要相談」というところで妥協しました。今のところ、用途も文具か少女雑誌を買うくらい。小学生の間は上限1,000円で頑張る予定です。〔Wさん/子ども11歳〕

ママ同士で「お小遣い同盟」を結ぶこに中身出しが入ります

中学生あるいは高校生になって、友達とコンビニやファーストフードに寄るなど、お金の絡んだ付き合いが始まるようになってからあげようと思っています。少なくとも、小学生の間は欲しいものがあったら自己申告制。子どもが仲のいいママ同士で「中学に上がるまでお小遣いあげない」という暗黙の同盟を結んでいるので、「○○君はもらってる」と羨ましがることもありません。「友達ももらってるからほしい」というケースが多いようなので、親同士が示し合わせる作戦はけっこういいと思いますよ。〔Hさん/子ども12歳、10歳〕

お金の管理、子どもはできる?

お金の管理、大人だってなかなか難しいもの。小さい子どもが、ちゃんと自分でお金の管理なんてできるんでしょうか?

お年玉を子どもに管理させる!

息子が小学校1年のとき、「お年玉、僕にもちょうだい」と言い出しました。親戚から手渡しでもらうのに、なぜ自分の手元に残らないのか、疑問と怒りが湧いたのでしょうね(笑) 多いかなと思いましたが、年初めに6,000円ほど渡し「これで1年間やりくりしなさい」と。今思えば、私もずいぶん冒険しました。すぐ使っちゃうかな、という心配はありましたが、たまに財布をチェックすると、ほとんど使っていない。1~3年生の頃はほとんど使わずどんどん貯まっていってしまったので、その年であげる額を調整していました。4年生になってプラモデルにはまり、6,000円の範囲内で1年に3~4体ほど買っていたようです。けっこうアバウトな性格の息子が、6,000円の範囲内で堅実に使うんだなー、と意外な一面に驚きました。〔Tさん/子ども13歳、11歳〕

お小遣い帳をつけさせる

長女が小学校3年に上がったときにお小遣いをあげ始めました。「欲しいものがたくさんある!」と言うので、使いすぎてオーバーしないよう、お小遣い帳をつけさせました。文具店で子ども用の簡単なお小遣い帳を購入、最初は渋々でしたが、お小遣いをもらいたいがために、頑張ってつけていました(笑) もちろん、1か月ごとに私がチェック。面倒くさがったり、中だるみもあったりしましたが、そのうちやりくりするのが楽しくなったようです。もしかしたら多少のごまかしはあったかもしれませんが、そこは信じるしかないですよね(苦笑)〔Yさん/子ども14歳、12歳〕

お小遣いをあげ始める時期やあげ方は、家庭によって千差万別ですね。お小遣いの使い方や管理の仕方に、子どもの性格が表れているのも面白いと思いました。

パパやママは、お小遣いをどうするか考えるのはもちろん、お金の大切さ、働いて稼ぐことの意味や大変さもうまく伝えていけたらいいですね。その際、「お小遣いもらったら、何に使いたいの?」と、チラッと探りを入れてみるのもいいかもしれません。

【ライター 田崎 美穂子】

元大学出版会編集者、大学生向けのテキスト編集を担当。小学校5年、3年、1歳児の母。ママ友ネットワークを駆使した共感できる記事を執筆。

■合わせて読みたい記事