どうすれば自発的に勉強してくれるの? 子どものやる気を出す魔法の声かけ

勉強をさせたいなら「勉強しなさい」は禁句です。

子どもが小学生ともなると、気になるのが「勉強」ですね。そこで、「お母さん、ガミガミ言わないで! 子どもが勉強のやる気をなくす言葉66」の著者でもある子育てライターの私が、勉強のやる気を引き出す言葉について考えてみました。

「一緒に勉強してくれる?」

よく言われていることですが、勉強をさせたいなら「勉強しなさい」は禁句です。だいたい「しなさい」と言われると、子どもに限らず人は反抗心が湧いてくるものなんですよね。

でも小学生にもなれば「勉強しなくちゃ」とは本人も思っています。そこで背中を押すのが「一緒に」という言葉。頼られると子どもは張り切ります。一緒に鉛筆を持ってノートに向かうスタイルがおすすめ。毎日少しずつでも勉強すれば、ママもスキルアップできて一石二鳥です。

「今日学校で習ったこと、教えて!」

教えることは学ぶこと、という言葉を聞いたことはないでしょうか。アウトプットは最大のインプットです。ただ読んだり聞いたりするよりも、発表した方が印象に残るものですよね。

ママが生徒になって聞いてあげましょう。ちゃんと言葉に出来なくても「今日何を勉強したんだっけ」と思い返すだけでも一定の効果があると思いますよ。

「え? もうこんなに難しい問題やってるの? すごい!」

大人から見ると「出来ないのが不思議」というほど小学生の問題は簡単なものですが、子ども本人にとっては初めての体験。難しい、と感じることもあるでしょう。

「こんな難問に取り組んでる自分ってスゴイ」と少し調子に乗っていたほうが、勉強に取り組む意欲が増します。

「間違い探しをしてみよう」

計算ミスや漢字の書き間違い、その場で「違うでしょ」「間違ってる」「やり直し」なんて言っていませんか?せっかくがんばったのに訂正されると、自分の努力が否定されたような気になって,勉強そのものがイヤになります。さらにやり直しをさせられたら、マイナス気分に拍車がかかります。

子どもの間違いに気づいても、訂正はできるだけこらえて、自分で気がつくように誘導しましょう。間違いを自分で見つけた場合は「これから注意深くしよう」と思えますが、人に指摘されると、なんだかおもしろくないのです。「この中に3つ間違った答えがあるよ」などといって、クイズ風にすると見直しが楽しくなります。

なぜ勉強してほしいのか、考えてみよう

子どもに「勉強してほしい」と思うのは親心ですよね。当然すぎて忘れてしまいそうですが、さて、わたしたち親はどうして子どもに勉強して欲しいのでしょうか?

いいところに進学して欲しいから? 成績がいいと将来の選択肢がるから? 授業がよくわかる方が学校が楽しいから? 落ちこぼれて欲しくないから?

いろいろな理由はあるかと思いますが、一流大学を出て一流企業に就職したり公務員になったりしても先が見えない時代。本当に学んで欲しいことがらは、学校の勉強以外のところにもあるのです。

特に「子どもが勉強していると安心する」という方は要注意。もしかしたら、大切な五感での体験や冒険のチャンスを築かないうちに奪ってしまっているかも知れません。

【ライター 曽田 照子】

書籍、広告、WEB、フリーペーパー、情報誌など、多彩な媒体に執筆。

著書

「ママが必ず知っておきたい!子どもに言ってはいけない55の言葉」メイツ出版

「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたとき読む本」中経の文庫

「お母さんガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気を失う言葉66」学研パブリッシング等。

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ワーママを、楽しく。LAXIC

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