わが子のこと、どのくらいわかっている自信がありますか? 子どもの姿がわかる、ちょっとしたゲームをご紹介します。実はこれ、私自身が学校の保護者会で体験したものなんです。意外と興味深い結果が出るので、ぜひ試してみて下さいね。
ざわめく教室! 「あれ、ウチの子ってそうだったの?」
私が簡単テストに出会ったのは、次男が小学校3年生のときです。保護者会でアンケート用紙が配られ、以下の質問に答えるよう求められました。
- 子どもの好きな食べ物は?
- 好きな教科は?
- 苦手な教科は?
- 好きなテレビ番組は?
- 今一番興味があることは?
「好きな食べ物? もちろんナポリタンだわ」、「得意なのは理科と図工、苦手なのは国語かな?」などと考えながら記入しました。
実は子ども達も、授業中に同じ質問に答えていたのです。保護者たちが記入後、先生から子どもの回答結果が配られました。すると教室中にざわめきが起こりました。
私も「え!?」と思わず声をあげた一人です。だって、好きな食べ物に、ナポリタンではなく「たくあん」って書いてあるんですから!!
いつから、たくあんが好物になったのだろう、と首をひねりつつ(なぜ、よりよってたくあんなんだと落胆しつつ)、続く質問も子どもの回答と答え合わせしていきます。「絶対当たってると思ったのに」そんな声があちこちから上がっていました。
クラスで全問正解、つまり子どもの回答と全て一致したママは、なんとたったひとりでした。いかに「ウチの子はこうだ」と決めつけていたのかがよくわかった結果でした。
このとき「親子で同じ質問に答えるって、実はとても興味深いものかも」と思ったのです。
子どもがママやパパをどう見てるかもわかった!
逆に、ママやパパについて、子どもに回答してもらうのもおもしろいでしょう。私もやってみました。
- ママが得意なことは?
- ママが嫌いなことは?
- ママが好きなことは?
こんな質問を書いて、「ママも自分のことを書いてみるから、あなたも書いてみてね」とお互いに見えないように書き出しました。
私は、自分が嫌いなことに「掃除」と書いたのですが、こちら見事に当たってました。しかもご丁寧に「ママは掃除が嫌いで、特に雑巾がけと窓ふきが嫌い」と詳細に記入してくれてましたよ...... 確かにその通り。
得意なことに、私は「料理」と記入。趣味が料理と言ってもよく、みんなにも料理上手と認めてもらってる自負があり、子どももそう書いてくれるだろうと自信もありました。
わくわくしながら子どもの回答を見てみると、なんとそこには
「ワインをたくさん飲むこと」
それ、得意なこととかではないですし。しかも「好きなこと」も同じく「ワインを飲むのが大好き」ですって。
せめて「仕事」とか書いてくれてもよかったのに...... と思いましたが、子どもは仕事をしている私の姿は見ていないんですよね。
考えてみれば、24時間のうちに子どもが見ている私の姿はたった数時間。そのほとんどが、料理作りながらビールあけたり、ワインをあけてご機嫌になりながらご飯食べたりしている姿だったんです。
「子どもの印象に残っているママの姿」がリアルに浮かび上がる結果となりました。
放課後の過ごし方を決めるのにも使える!
さて話は変わるようですが、小学校3年や4年になると学童を卒業しますよね。「ひとりでお留守番」をスタートするご家庭も多いと思います。留守番中の過ごし方を決めるときにも、この簡単テストが役立ちます。
- 月~金までの放課後のスケジュール
- 帰宅後「やるべきこと」の決まり
わが家ではこれらの項目について、これを保護者会のアンケートと同じように、親子でまず別々に紙に書き出してみました。
子どもに書かせてみると、スケジュールとして習い事だけでなく「火曜日はテレビ録画を観るためのテレビタイム」など設けてありびっくり。
帰宅後の過ごし方については、私が「カギをかける→ママにメールをする→手洗い→うがい→着替え→明日の準備→おやつ」と書いたのに対し、子どもは「手を洗ったら即おやつ」。聞いてみると、給食が足りなくていつも死ぬほどお腹がすいている! と言うではありませんか。
親が子どもへヒアリングする形をとると、「まず手を洗って着替えしたら明日の準備よね」とつい子どもの意見を聞かずに、親が当然と思っている事を口にしてしまいがちです。
でも子どもには子どもなりに「こうしたい」と考えている面があります。わが家では一緒に回答を照らし合わせながら、「それならこうしようか」と子どもも納得するルール作りが出来ました。
親子で、夫婦で! お互いをもっと知ろう
親が子どもに何かを聞こうとすると、子どもって身構えるんですよね。ママが満足するには何と答えたらいいんだろう、と考えてしまうんです。
アンケートに答える形であれば、親の顔色は見えないし、親がなんとなく誘導するような問いかけもしないので、本当に思いついたことをパッと記入できるのでしょう。
お互いに書き出したものを見せ合って、それを元に話し合いをすれば子どもに具体的な問いかけができ、本音も引き出しやすくなるんだな、と感じました。親子が別々に記入して、答え合わせをするのがポイントです。
もしよかったら、週末にでも親子で試してみて下さいね。個人的には3~4年生からスタートするのが良いと思います。この時期は、親がわが子の本質を見逃してしまいやすい成長期だからです。
わが子の事は全てわかっていると思いがちですが、子どもは驚くようなスピードで成長し、日々変化をしています。
ちなみにこれ、夫婦でやってみてもいいかもしれません。
- 妻(夫)が担当している家事は多いと思う?
- 妻(夫)の子育てのここがスゴイ!
- 妻(夫)が今一番したいこと
ゲーム感覚で、お楽しみとして試してみて下さい。決めつけたり、勝手に結論づけてしまったりするところから少し離れて、わが子や夫婦の姿を見つめ直すチャンスを持ってみませんか?
【ライター 大橋 礼】
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌! 本とお酒があればよし。
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