BLOG

小学校教師から企業広報、そしてPR会社代表へ! 異色の転身を遂げるワーママのチャレンジマインドの源とは

2016年12月03日 16時52分 JST | 更新 2016年12月03日 16時52分 JST

ラシク・インタビューvol.65

株式会社フロントステージ代表 千田 絵美さん

小学校教師から企業広報という異色の経歴をもつ千田絵美さん。この9月に「まだ世の中に出ていないものを表舞台に」と株式会社フロントステージを設立されたばかり。プライベートでは6歳の女の子をもつワーママで、2013年から等身大のワーママのロールモデルをシェアする「パワーママプロジェクト」を仲間と共に発足。仕事も育児も楽しんでいるワーママのロールモデルを数多く紹介するサイトを作り、オフラインではイベントを定期的に開催しています。さらにプライベートプロジェクトとして「長女の会」を主宰し、「占い」にも挑戦...仕事もプライベートもパワフルに活動していらっしゃる彼女。とにかく、やりたいと思ったことは躊躇せず挑み続ける、そのパワーの源を探ってみました。

まだ世に出ていないものを表舞台に 独立を決意して3カ月でベンチャー向けPR会社を設立

2016-12-02-1480685862-4343379-1.jpg

LAXIC編集部:9月に会社を設立されたばかりと言うことで、おめでとうございます! どうしてこのタイミングで起業を?

千田絵美さん(以下・敬称略。千田):前に勤めていたのがブラケット(STORES.jpの運営会社)というベンチャー企業なのですが、つい先日、親会社から株を買い戻してベンチャーに戻るMBOを行ったんです。この構想を最初に聞いた時に、とても感動しちゃって!(ベンチャーで売却した後も買い戻せると言う)今までになかった価値観を先頭切って見せたい、という姿勢がかっこいいなと。そのチャレンジ精神に私も触発され、自分でも起業したいなという思いが強くなりました。それが今年の7月のことです。

編集部:7月に思い立って9月に起業! また急に走り出した感じですね!

千田:以前から、数年後はフリーランスかな......? ぐらいは考えていましたが、会社という組織を作るということは想定していなかった。でも心のどこかでは思っていたんでしょうね。

編集部:それに気付いてしまった?

千田:そうですね。フリーランスの人は周囲にもいるのでイメージがつくけど、自分が会社を起こすのは全くイメージがつかなかった。やっぱり怖いじゃないですか。だからこそ面白いと思って! 今までの転職の経緯も同じなんですけど、自分がどうなるかわからない道を自然と選んできました。その方が楽しいので。

編集部:予測できないことを楽しめるのがすごいです......! 敷かれたレールが見えているからこそ安心できるという人の方が多いと思うんです。だからこそワーママでもみんなロールモデルを求めているのかと...... ベンチャー企業向けのPRを多く請けたいと思っているそうですが、それはまたどうしてですか?

千田:今まで表に出ていないサービスや人を世に出したい、と言う思いで起業したので"表舞台=フロントステージ"という社名にしました。以前、規模が大きい企業の広報をしていたことがあるのですが、その後「まだ知られていないものをPRする方が私には向いている」と思いベンチャーのPRに転職したんです。転職後もよくベンチャー企業の方々から広報やPRのご相談をいただくことが多かったですし、市場はあるなと体感していました。

編集部:そうなんですね。確かに世の中、ベンチャーだらけですものね。

千田:商品やサービスがいくら良くても広報のことがわからなくて困っているベンチャー企業が多いんです。ニーズはあるのに人が足りていないんです。

産後ベンチャーに転職&パワーママプロジェクト発足 仕事もプライベートもパワフルすぎるその理由

2016-12-02-1480685940-9540119-2.jpg

パワーママプロジェクトのコアメンバーの皆さん

編集部:大企業からベンチャーのPRに転職されたのは、出産し、復職された後でしたよね?

千田:はい、出産してからベンチャーに転職しました。

編集部:一般的に、出産してから転職するのは難しいイメージがあります。本当にやりたい仕事というよりは安定を選ぶというか...... もやもやした思いを抱えながらも、転職を躊躇する人が多い中「ベンチャーをPRしたい」という思い一心で転職活動を?

千田:そうですね、でも動き出してから難しいことなんだ、と実感しました(苦笑) 最初は転職エージェントに登録したんですが、そもそも紹介先にベンチャーが出てこない。「時短のまま転職は難しいので、最初はフルで入ってから交渉してください」と言われたんです。そこでエージェントを介しては難しそうだな、と思いベンチャーに詳しい友人に紹介してもらったのがブラケットでした。

編集部:そうだったんですね。そして、転職した同時期にパワーママプロジェクトを立ち上げた。すごくないですか?!? そのパワー。

千田:たまたま時期が重なったんですよ!娘が3歳になる前でしたね。

編集部:ご友人4名でパワーママプロジェクトを始められたそうですが、きっかけは?

千田:以前から仕事で繋がっていた友人たちと、表参道のベビーカフェでお茶をしていた時に「ワーママってかわいそうって思われてない?」「ママってちゃんとしてなきゃいけないってどうして......?」などかなり熱い話しになり...... 「え、それじゃなんかやる?」「じゃあまずサイト作って、いろんなワーママにインタビューしよう」ということになりました。その4カ月後にはサイトをアップしていましたね。

編集部:仕事も育児もやりながらのスピード感と実行力。すごいとしか言いようありません。オフラインでもイベント開催されてますし、関西支部も立ち上がったとか。パワーママプロジェクトだけでなく、他にも「長女の会」や「占い」など...... いろいろ活動していらっしゃいますよね。

千田:人によって元気になる方法が色々あると思うのですが、私の場合は目の前にいる人が喜ぶことで元気になれる。何も活動していない方が疲れるかも。生まれ持った性格だと思います(笑)

編集部:元小学校の先生から企業の広報、そしてPR会社設立とかなり異色の経歴ですが、プライベートや趣味も多岐に渡っていて。そこにある共通項はなんだと思いますか?

千田:小学校の先生の時も意識していたのは、「いいところを見つけて伸ばす」「その良いところをみんなに知ってもらえるように表に出す」ということだったんです。それが私の得意とする所なんだと思います。小学校の先生も広報もそういう意味では同じかと。

編集部:確かに。パワーママプロジェクトも長女の会も占いも...... 人の良いところを見つけて伸ばす。全てそこなんですね!

千田:私のやりたいことはその一点ですね。でも今、お話ししていて初めて気がつきましたけど(笑)

子どもが大人になり始めた時、寄り添っていたい そのためには"心のフレキシビリティさが"大切

編集部:以前、 お子さんが思春期に入ったら「自分が自由に働ける環境を作りたい」とおっしゃっていましたね。その意図は?

千田:ティーンエイジャー、大人になり始めた頃ですね。これも原体験にあるんですけど、自分が11歳の時に母が単身赴任で離れて暮らしていたんです。当時は寂しいとか口には出さなかったけど、正直嫌だったんです。あと、それまでは良い子ちゃんだったのが、中1ぐらいからちょっと道を外れ出して。この時期よくあることですけど、以前は「母親がいなかったから」ってどこか母のせいにしてました。今はそうは思いませんけど。

編集部:では、お子さまがティーンエイジャーの時期は仕事をセーブできる環境を作っていたいと。

千田:娘のために仕事をセーブするのではなく、例えば体調が悪い時やちょっと落ち込んでいる時には、一緒にいる時間を気兼ねなく増やせればいいなと。それは会社員時代に自分が一番やりづらかったことですからね。でもこうは言いながら、結局は母親みたいな働き方をするんじゃないかな、と最近思っています(苦笑)

編集部:時間、と言うよりは心のフレキシビリティさという意味ですね。

千田:そうだと思います。「子供が10歳ぐらいになった頃、同性の親との関係がすごく大事」という説があると聞いて、「私が考えていたことと同じだ」と思いました。そういう意味でも、その時期は自分自身、心に余裕を持っておきたいなと。それは一緒に働く人たちにも同じ思いです。なのでどんどんワーママにも一緒に自由に働いて欲しいです。

自分に生まれ変われることは、もう二度とない 不安でも怖くても... やってみたいことはチャレンジすべき!

2016-12-02-1480686021-3368756-3.jpg

編集部:起業された今、楽しいですか?

千田:大変だけどすごく楽しいです! 見えない自分を楽しんでいます。特に、今は筋トレと同じかな、と。経営者筋肉がまだついてなくて、毎日疲れて筋肉痛になりますが、そのうち筋肉がついて重いものも持ち上げられるようになれると思っています。

編集部:まさに筋トレですね。常に、見えないものを追いかけてますし。普通じゃないことが普通なんですね、千田さんの場合。不安定が安定、みたいな感じ。

千田:そうは言っても起業する時、4キロ痩せたんですよ! 不安で。自分でもめちゃめちゃ怖いんです。まだ何もない所にお金を出すわけじゃないですか。細かいこととか色々考えると自分の中で止まっちゃいそうだから、すぐに登記しました。とにかく急いでましたね。深く考えると動けなくなるから。

編集部:そうなんですね! それを聞いて少し安心しました。千田さんでも不安に思うんですね。でも不安よりワクワクが勝る感じ?

千田:そう、やってしまえば何かあるかも! っていうワクワク。

編集部:今、大きなチャレンジをしているわけですが、チャレンジって人に勧めますか?

千田:勧めます! 絶対にした方がいい!! もう二度と自分に生まれ変われることなんてないんだから、今やりたいことは今やっておかないと!

自分の得意とすることや自分のやりたいと思うことに、迷うことなく突き進んでいくこと。そして今できることに全力で取り組むこと。変化を恐れずその状況を楽しめること。これが千田さんのチャレンジマインドの源だと思いました。ググればなんでも答えらしきものが見えてしまう時代、仕事でも育児でも、生き方にしても、悩みや思うところがあった時、自分の内なる声を聞く前に、すぐに自分と近いロールモデルを探してしまいがち。でもそれって安心感を得たいだけで自分の答えにはなっていないんですね。「答えは全て自分の中にある」そう思い出させてくれました。恐れや不安もたくさんある中、自分の信念に向かってパワフルに活動続ける千田さん、これからどんな活躍をされるのか楽しみです!

【千田 絵美さん プロフィール】

1980年生まれ山口県出身。広島で小学校教師、広告営業や広報を経て上京し、2008年(株)ドクターシーラボの広報に。2010年に長女を出産後、2013年に(株)ブラケットにPRマネージャーとして入社。2016年9月に(株)フロントステージを設立。プライベートでは働くママのロールモデルをシェアする「パワーママプロジェクト」、「長女の会」などを主宰。 HP:株式会社フロントステージ・パワーママプロジェクト

文・インタビュー:宮﨑晴美(インタビュー)・飯田りえ(文)

------------------------------------

ワーママを、楽しく。LAXIC

------------------------------------

LAXICは、「ワーママを、楽しく」をキャッチフレーズに子育ても仕事も自分らしく楽しみたいワーママやワーパパ、彼らを取り巻く人々のための情報を集めたWEBメディアです

■合わせて読みたい記事

・仕事をあきらめざるを得なかった転勤族の妻たちに「社会復帰に向けたキャリアアップの場」を提供する~TKT48

http://laxic.me/interview/2016/08/vol53

・キャリアママでなくても働き続けたい! ブランクありのママが子連れ出勤で感じた「働き続けること」の意味

http://laxic.me/interview/2016/06/vol44

・ワーママはこう見えている。知ってほしい、ワーママと周りの人とのズレ

http://laxic.me/column/2016/05/c_11_2