ワーママでも幼稚園はあり! 先輩ママに聞きました。

どうして幼稚園にしたの? 仕事との両立はどうだった? など気になる点を、幼稚園へ預けた経験のある先輩ワーママ4人に伺いました。

育休明けの仕事復帰を考えるとき、まずは子どもの預け先として保育園探しを始めますよね。しかし、延長保育などを利用しながらあえて「幼稚園」を選ぶ人も少なからずいらっしゃいます。どうして幼稚園にしたの? 仕事との両立はどうだった? など気になる点を、幼稚園へ預けた経験のある先輩ワーママ4人に伺いました。

幼稚園に入園させた理由は?

[Aさん]同じ時間を過ごすなら、教育を受けられる幼稚園がいいと思ったので。

[Bさん]家庭の方針にあった環境で育てたいと思ったから。幼稚園の雰囲気、先生、お友達とそのご家庭が自分たちと同じようなところがいいと思いました。また、この時期にしかできない教育も与えてあげたかったので。

[Cさん]区外からの保育園転園が必要だったのですが、子どもが二人いて同時入園が難しい状況。そのため、上の子は預かり保育のある幼稚園でもなんとかなると判断しました。また、区からの幼稚園の通園補助金が多く、経済的にも楽だったので。

[Dさん]幼少期ならではののびのびとした遊びや教育、行事をたくさん経験させてあげたかったので。自宅から通いやすく特徴のある私立幼稚園をいくつか受け、本人の個性にあった幼稚園に入ることができました。保活も大変だけど、子どもの数が多い激戦エリアだったので幼活も大変だった。

それぞれ選ぶ理由は違いますが「預かり」だけではない、幼稚園ならではの+αを望んで選択したケースが多いようです。もちろん、保育園でも内容の充実した園もあるのですが、認可・認証の保育園だと希望は出せても入れるかどうかは市区町村が決めること。幼稚園は行きたいところに志願できるので、教育や家庭の方針に沿った園が選べるのが良いですね。

保育園は検討しましたか?

[Aさん]幼稚園に通う前に保育園に通っていましたが、物足りなさを感じて幼稚園にしました。

[Bさん]民間の保育園は考えましたが、整理整頓がされていなかったり、園児が少な過ぎたり...... 保育環境が色々気になり、うまく家庭の方針と合う保育園を見つけることができませんでした。

[Cさん]考えましたが、待機児童の状況が厳しい区なので、保育園に入れず仕事ができなくなるよりは「幼稚園+預かり」の安全圏を選びました。

[Dさん]通わせていた保育園が3歳までの受け入れしかなかったので転園せざるをえず。元々3歳以降は幼稚園と思っていました。

みなさん、それぞれ保育園は検討したものの、保育以外のところを求めた様子ですね。Cさんのように、保活の安全圏として幼稚園を選ぶ、という選択肢もあるのは目からウロコでした。

幼稚園への入園対策はいつから?

[Aさん]2歳から。

[Bさん]1年前からプレ幼稚園(2歳児保育)に通いました。

[Cさん]1~2ヶ月前から、情報集め程度に。面接はありますが、地域のごく普通の私立幼稚園なので簡単に準備した程度です。

[Dさん]動き出したときにはプレの申し込みがすでに終わっていたので、説明会や運動会、バザーなどに積極的に参加して情報収集。面接や試験はそれぞれありましたが、ほとんど家庭方針を見ているのだと思いました。

願書を持って朝から並べば入れる園、プレ幼稚園に入れば入園できる園、幼児教室に通っていないと入れないお受験幼稚園...... 幼活はエリアや受ける幼稚園によって千差万別です。プレ幼稚園は何かと内情がわかるので入りたいところですが、そうなると「2歳になる年の前の秋」には募集があるので、1歳すぎたあたりからは情報収集が必要に。それを思うと、育休中に保活と並行して進めても良いかもしれません。

幼稚園の送迎スケジュールは?

[Aさん]8:30登園→19:00まで延長保育→お迎え

[Bさん]8:50園バスで登園→(通常は14:00終了)→18:00まで延長保育→お迎え

[Cさん]8:50園バスで登園→(通常は13:30終了・迎えのバスの時は14:50)→16:30に預かり保育→お迎え

[Dさん]8:30登園→14:00お迎え→15:00まで園庭で遊ぶ→(次男の保育園お迎えまで自宅で仕事)→18:00次男の保育園お迎え

それぞれの幼稚園で条件や時間帯などさまざまですが、自分の仕事時間と合えば幼稚園でも全く問題ありません。園バスは一見便利にみえますが、送迎のルートによってはものすごく遅い場合もあります。延長保育についても毎日預ける人が皆無な幼稚園では「自分だけ毎日残り......」と子どもが寂しい思いをしてしまう場合も。スペックだけで満足せず、それぞれの内情を詳しく知る必要がありますね。

幼稚園のメリット・デメリットは?

[Aさん]メリットは幼稚園でいろいろと学んでくるため土日のおけいこを減らせること。デメリットは園のイベントや説明会が基本的に平日なので、仕事の調整が大変なことです。また、子育ての上では色々と手厚く教えてくれるので安心。ただどうしても養育費が高くなってしまう。

[Bさん]仕事との両立を考えるとメリットはありません。毎日のお弁当作りはとても大変です。強いて言うなら、預けている間も教育をしてもらえる安心感はメリットと言えるかも。家で何も教えてあげられていなくても、色々と教わって帰ってくるのはいいです。

[Cさん]働く上でのデメリットは時間のこと。預かりが5時までなのと、休園日(振り替えなど)や保護者の参加行事(平日昼間)が多い。仕事との両立の面ではメリットは正直ないかも。ただ、子育て面ではメリットが多い。幼稚園はやはり教育の場なので、小学校準備(よみかきや身の回りの整理など)が安心してお任せできるという点。保護者が参加する行事が本当に多く、保育園時代に比べて四季のイベントを子どもと一緒に体験できることは、子育て上良かった。また、ママ友とのつながりで地域の情報がすごく入ってくることも◎

[Dさん]行事が盛んな幼稚園を選んだので、会社勤めだと難しいだろうなと思います。同級生のママは自営業かフリーランス、パートの人が多かったです。私もフリーなので自由が利くし、自分も楽しみながら参加しています。延長保育がないので仕事でお迎えに行けないときはママ友にお願いしますが、ほかのワーママはファミサポを利用している人もいます。幼少期の子どもの成長を見守りたかったので、その点では幼稚園のほうが代え難い幸せな時間を過ごせると思います。また喜びや悩みをシェアし合えるママ友と、家族ぐるみのお付き合いができる点でも大きいです。

幼稚園を総合的に採点すると何点?

[Aさん]95点。

[Bさん]100点。幼稚園・保育園の違いというより、「家庭の方針とあったところに行かせたい」という思いを持ったご家庭が集まっている点が満足度につながると思います。わが家が見つけられなかっただけで、保育園でも素敵な園はあると思うし、キチンと考えて選んだかが重要なのでは。

[Cさん]70点。幼稚園での生活や、幼稚園に通園しているがゆえの子どもとの関わりには満足しています。ただ、私が柔軟な働き方ができるので幼稚園に合わせられたというのは否めない。保育園を選んでいれば、長く預けることができたのかなと思うこともありますが、その分子どもとの関わり減ってしまっただろうとも考えられる。そういう意味では仕事の調整を多少無理してでも、幼稚園を選んでよかった。

[Dさん]120点。最大限に家族みんなで楽しませてもらったし、一番可愛くて個性が伸びる幼少期を共に過ごせてよかったです。また子育てだけになってしまうと広がりが持てないので、仕事も続けてどちらも楽しむ。自分にとってこれがベストバランスだと思います。

幼稚園といっても一括りにできないくらい、さまざまな特徴があります。保育園にしても幼稚園にしても、自分たちが園に何を求めるかをしっかり考えることが重要なようです。ただ、保育園は自分たちで選べる状況にないので、多少の犠牲を払ってでも幼稚園を選んだ、という意見が多かったですね。これから入園を検討するみなさん、自分の価値観や働き方にあった園が選べると一番いいですね!

今回お話を伺った4人のワーママ、ありがとうございました!

[Aさん]夫33歳、私35歳、息子4歳。

[Bさん]夫38歳 、私38歳 、娘4歳。通っていた幼稚園の特徴:延長保育あり、園バスあり、給食無し。

[Cさん]夫、私、娘二人(3歳と2歳)。通っていた幼稚園の特徴:延長保育あり、園バスあり、自由給食。

[Dさん]夫39歳、私37歳、息子二人(5歳と3歳)。通っていた幼稚園の特徴:延長保育なし、園バスなし、給食なし

【ライター 飯田 りえ】

20代は関西の女性誌編集部で仕事漬けの日々。とにかく自分で歩いて、見て、聞いて、食べて...... の7年間を過ごす。

結婚を機に上京し、フリーで活動しはじめたところ妊娠発覚。仕事復帰しようとした矢先に2人目も妊娠し、気がつけば4歳と1歳二人の男の子のママに。週末はもっぱら世田谷区内の公園&おいしいものめぐりな日々。お笑いとパンをこよなく愛する神戸人です!

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