心配ないさ ~あなたがあなたらしくいられますように~

自分の心に素直になった優しさそのものが素晴らしいことなのです。心配しなくていい。怖がらないで。どんなことにも不安はついてきます。

ヨガのレッスンや、日々接する人の中に、手足の震えやどもり、多汗症、赤面症の方がいらっしゃいます。そんな時、「不安や緊張から解放されて、心からリラックスして欲しい」と思うので、"どんなあなたでも良いんですよ"という空気感を作ります。あなたらしいヨガをしてほしい、あなたらしい生き方をしてほしい、と思うのです。

出来ても出来なくても大丈夫。私や周りを気にすることなく、みんなと同じにやろうとしなくて良いです。周りは関係ないですし、周りも気にしていませんよ。無理してやらなくて良いし、眠たくなったら、寝ちゃってください。自分の心の声を聴いて、自分の心に正直に従ってください。今は、持っている役割を全て捨てて、人の数だけ違う、自分だけの快適を探す時間です。だからこそ、呼吸が気持ち良く出来ることだけに意識を向けてください......そんな思いで向き合います。

身体の緊張を呼吸でほどき、心の緊張もほどいていく。心と身体のつながりに意識を集中して、自分の中に安らいでいく。大地に根ざして安定しながら、空とつながって広がりを感じる。

呼吸を丁寧に扱えるようになると、自分を大切に扱えるようになり、他のものに対しても心豊かにに穏やかに共存していくことが出来るようになります。この安心や安定感により、心配や不安や恐れは消えていきます。自分のとらわれや思い込みが解放されていくのです。

ヨガの練習を通して、何もなくても「幸せ」と感じられること。何もない「幸せ」を味わうことが出来る。

だから、望むものが手に入らなくてもハッピーでいられるのです。なぜなら、手に入れたとしても、それは一時的な喜びでしかないから。真の幸せは、無条件であなたの中にあります。そして、いま囲まれている・つながっているものです。見えなくてもつながっているのです。

あれさえあればと手に入れても、思うようにならなかったりします。すでにもうあるものに目を向けると、自分がとっても恵まれていることに気づけます。あっても幸せ、なくても幸せ。いつも感謝と喜びと平和な状態です。心配や不安や恐れは、自信の無さからくる不足感・劣等感や自己否定感から生まれます。

相手や周囲が喜んでくれたから幸せという気持ちも大事。相手や周囲が喜びに気がつかないほど、自然に快適を作れたことも大事。相手や周囲の反応を期待してではなく、自分がそうしてあげたいから行うという気持ちも大切。結果、喜んでもらえたのなら、嬉しい。

だから、まずは自分の喜びから始まった愛情のままで動いてみよう。結果ではなく、相手に合わせてではなく、自分の心に素直になった優しさそのものが素晴らしいことなのです。心配しなくていい。怖がらないで。どんなことにも不安はついてきます。

悲しみも苦しみも人生の一部であり、あなたが磨かれるために気づきをくれたきっかけであることを理解すれば、受け入れられて、基本的には幸せでいられます。起こった出来事を経験に変えて、あなたらしさを磨いていくことは、人生を楽しみ味わうこと。あなたが楽しければ、みんなも楽しいのです。難しく考えず、悲観的にとらえないで、不安ではなく希望を持って生きよう。すべて、あなたの魅力です。推測でしかない不安なら、根拠のない自信に変えてしまいましょう。

あなたにとって"楽しい"選択をしていけますように。

そして、あなたがあなたらしく笑っていられますように......。

ライター:Akko(ヨガインストラクター)