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不妊治療はどうやってスタートすればいいの?

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不妊症とは、日本産科婦人科学会の規定によると、「妊娠を望む健康な男女が避妊をせず性交しているが1年以上妊娠しない場合」とあり、現代の日本では、妊娠を望むカップルのうち6組に1組が不妊と言われています。

メディアで卵子の老化や不妊治療などが取り上げられるようになり、治療を受ける方も増えてきていますが、どうやって受診すればよいのか、どのように病院を選べばよいのか、と悩んでいるうちに受診が遅れたという声を聞くことがあります。

以前、婦人科受診の記事でお伝えしたとおり、妊孕性(にんようせい:妊娠する力)に関しては時間がとても大切です。今回は、皆様がスムーズに受診できるようなお話ができればと思います。

■病院へ行く前に


まずは、すぐに病院へ行く決心がつかない、忙しくて行けない、という方も、基礎体温をつけてみましょう。今は、体温の管理に便利な携帯アプリを活用している方も多いです。もし、今までに婦人科系で受診した経験がある場合は、いつ、どういうことで受診したか思い出してみましょう。その時の検査結果などが残っている場合はお持ちになれば、同じ検査は省けたり、より詳しく状況を伝えることができると思います。

■病院選びのコツ


病院選びのコツとしては、産婦人科・レディースクリニックなどたくさんありますが、不妊治療専門施設だとスムーズに妊娠に必要な検査・治療をしてもらえたり、働いているスタッフも、医師はもちろん、生殖医療専門の知識や情報を持ったスタッフが多く、安心して通うことができると思います。

生殖医療専門のエキスパートである「生殖医療専門医」「不妊症看護認定看護師」が所属している施設や「生殖心理カウンセラー」「不妊カウンセラー」がいて、相談室やカウンセリングが充実している施設も通いやすいと思います。(図1:生殖医療従事者)また、分娩施設のない施設は、妊婦さんに遭遇するストレスがないというのも大きな利点かもしれません。

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■ご自身に合った病院選びが大切


不妊治療に関する雑誌に載っているところや、口コミも参考になることがあります。施設によっては、治療方針や医師の考え方が異なる場合があり、通ってみた方々の意見は、ご自身の状態や希望にマッチするところを探す情報源となります。

たとえば、治療の進め方はゆっくりでいいからなるべく自然に授かりたい、生殖補助医療※を受けてすぐにでも妊娠したいという考えの違いや、主治医制度、毎回医師が変わる施設と両施設あっても、同じ先生が安心、先生が変わってもいいから待ち時間が少ない方がよい、など個々のニーズによって通いやすさは変わってきます。

不妊治療はストレスが多いため、施設の雰囲気や先生との相性も病院選びの大切な基準になってくると思われます。

■初診までの流れ


初診までの流れとしては、まず電話やインターネットで予約をして頂くことが多いと思いますが、施設によっては3カ月待ち、半年待ちという場合もありますので、通院に躊躇していてもまずは目星をつけておきましょう。

予約を取る際に、今すぐ治療希望ではない、あるいは、まだ妊娠にトライしていないのでどう言って予約を取ればいいかわからなかった、という方もいらっしゃいました。

その場合は、妊娠を考えているがすぐにできる状態か調べておきたい、という旨お伝え頂ければよいと思います。調べてみると、生理不順で排卵が起きていなかったり、多嚢胞性卵巣といって排卵しにくいタイプの卵巣だったというケースもあります。予防的に早めに受診することも大切になってきます。

■どうしても病院に行く勇気が出ない時は


それでも、どうしても病院には行きにくい、人に話しにくいと躊躇してしまう場合は、厚生労働省の事業で、各都道府県に必ず1つは不妊専門相談センターがあり、専門家による電話相談や面接、メールでの相談ができますので、気軽に利用してみてください。

不妊という状況は周りに相談しにくく、受診するにもハードルが高い、と躊躇されている方も多いと思いますが、1歩踏み出してお越し頂き、1日も早く皆様の力になれたらと願っています。

脚注:
※生殖補助医療(ART)とは、卵巣から卵子を採取して体外で精子と受精させ、受精した受精卵を移植する「体外受精」といわれる方法をはじめとする、近年進歩した新たな不妊治療法(参考:日本生殖医学会HPより)

Lealta(レアルタ)/ライター:荒木 依理(不妊症看護認定看護師・生殖医療コーディネーター)

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