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ロンダ、ロマン溢れる天空の町

2014年06月08日 18時15分 JST | 更新 2014年06月08日 18時17分 JST

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数多くあるPUEBLO BLANCOのなかでも、もっともロマンティックな町といえばロンダ。闘牛の発祥地としても知られるこの町はMuy Romantico! ロンダと聞けば、スペイン人はみなそう言って表情豊かにその美しさを褒めちぎります。

セビージャから約140km、マラガから100km、コスタ・デル・ソルの高級リゾート地マルベージャからは36kmほど内陸に奥まった山間に位置するロンダは、四方を山々に囲まれた海抜736mの断崖絶壁の上に立つ町。谷深く流れる渓流によって遮断されたふたつの岩盤の上には、それぞれ旧市街と新市街がひらけ、それらを結ぶようにこの町のシンボルともいえるヌエボ橋が架けられています。

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その高さはなんと約100mにも及ぶもの。そそり立つ岩肌に佇む橋の姿は幻想的な美しさに包まれ、圧倒的ですらあります。それは、まさに大自然の中に突然現れた天空の要塞といった風情で、訪れる人を一人残らず魅了してしまう不思議な景観。

ヌエボ橋の袂に、下界を見下ろすよう断崖に建ち聳えるパラドール・デ・ロンダと、その先にあるスペインで一番古い闘牛場を中心に、辺りには色とりどりの焼き物や織物を並べた土産物屋が並びます。石畳の坂道に沿って白壁の家々が並ぶロンダの町を歩いていると、中世のまま時間が止まってしまったかのような錯覚に陥るかもしれません。この町の歴史は古く、周辺には新石器時代から人が定住し、すでに紀元前6世紀ころにはケルト人が住んでいたといわれています。ローマ帝国を経て、およそ800年にも渡るイスラム統治時代、この地の奇異な地形は天然の要塞として利用され、重要な意味合いを持つ都市として、アンダルシアの歴史を傍観する役目を担ってきました。旧市街には、イスラム時代の浴場が遺跡として残り、町のはずれに立つと、どこまでも続く赤土の草原の風景に目を奪われます。遥か古代から現代へと繋がれてきた、生きとし生けるものたちの奇跡の上に、ただ静かに、深く、根を張るのがロンダの町なのかもしれません。

そんな古都ロンダを訪れたなら、ぜひ試して欲しいのが町と外界とを繋ぐ山道の散策。美しく稜線を描く山々の尾根を遠くに見ながら、花々が咲き乱れる野道を下って行くと、異なる角度から眺めるロンダの風景に出会います。

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眼下に流れる渓流や翡翠色に輝く水たまり、雲ひとつないアンダルシアの空と眩いばかりの自然のプリズム。アンダルシアの大地に根を張る天空の町が織りなすコントラストは、まさにMuy Romantico! ひとりでももちろん十分に感動的ですが、できるならロマンティックな感動を分かち合えるパートナーをお供に出かけるのをおすすめします。


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(2014年4月2日「Lealtaレアルタ」より転載)