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家族が上手くいくから仕事がうまくいく! 南米流ワーク・ライフ・バランス

2016年12月13日 15時33分 JST

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近年、"ワーク・ライフ・バランス"と呼ばれる言葉をよく耳にするようになりました。仕事の比重が大きくなり過ぎ、ストレスや労働疲労を溜め込んでしまい、結果的にうつ病やひどい場合には過労死に陥るケースが後を絶ちません。

まさに、"仕事と生活の調和と両立"が見直されています。

◆エコノミック・アニマルと呼ばれる日本人

かつて日本人は"エコノミック・アニマル"と呼ばれたこともあるように、経済中心主義、会社中心主義者の多い社会です。仕事や会社を重視するあまり、家族とのバランスを失う人が少なくありません。他の国と比べて、日本の家族と仕事・会社とのバランスは一体どうなのでしょうか?

◆家族は生活の柱、バランスは軸があってこそ

私が中南米を旅している時に訪れた、南米のコロンビア。急速な経済発展を遂げつつも、幸福度指数の高いこの国では、仕事と家庭のバランスが非常によく取れているように感じました。

日本に住んで10年以上、日本とコロンビアの社会の両方を熟知している、NHK「テレビでスペイン語」でもおなじみのコロンビア人女性、アンヘラ・フォレロさんにお話を聞いてみました。

Q.日本人の会社や仕事中心的な生き方について、どう思いますか?

"日本は会社中心と言われますが、そうは思いません。会社中心ではなく自己中心的だと思います。家族を維持するためにはたくさんの努力が必要です。その努力を放棄して会社に逃げているのではないでしょうか"

Q.アンヘラさんの国コロンビアでは、家庭と仕事のバランスはどうでしょうか?

"日本では仕事がうまくいけば家庭がうまくいくと考えられているかもしれませんが、コロンビアでは逆です。家庭がうまくいくからこそ仕事がうまくいくと考えます。家庭は生活の軸になる部分で、コロンビア人にとっては何よりも大切なものです"

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◆人生最後のときに何を思うか?

様々な国々の生活を体験して、日本という国を改めて振り返った時に感じるのは、日本での"生きやすさ"です。例えば、明日食べるものがなくて困っている人はほとんどいません。なんでもする覚悟を持てば、どんな仕事でもできます。

他の多くの国では、食べ物や住まい、仕事など生活の根本的なことに悩まされている人が多くいます。しかし、そんな生きやすい日本には、"生き甲斐"というものが欠けているように思います。

生きるために働くことが、働くために生きているような社会の雰囲気があるように思います。

人生最期の時に、「あのミーティングに出ておけばよかった」と思う人はほとんどいないでしょう。「もっと家族との時間を過ごしておけばよかった」と思う人の方が多いのではないでしょうか。

忙しく過ぎ去っていく時間の中で、心にゆとりを持つ時間を積極的に取り、自分の人生にとって何が本当に大切かと冷静に見つめなおすことも、"幸感力"を上げるひとつのきっかけになるでしょう。

Location

1枚目:コロンビア・メデジンのラ・ピエドラ・デ・ペニョール

2枚目:カルタヘナの要塞

Lealta(レアルタ)/Photo&ライター:ERIKO(モデル・定住旅行家)

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