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HIVに感染したゲイが病院で受けた差別「他の病院に行って下さい」

2015年09月26日 16時19分 JST | 更新 2016年09月24日 18時12分 JST

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病院とHIV+


HIVに感染すると、最初の方は2週間に1回とかの頻度で病院に行かないといけません。私が通う東京医科大学病院は、HIVの人への対処に慣れているようで、いつも優しい対応をしてくれます。差別のさの字もない、というよりも患者のために頑張っているという感じがします。私は一度、落ち着いた時に、私の対応をしてくださっている医療チームに感謝の手紙を書いたことがあります。最初の記事で書いた"吸引"をもうしなくても良くなった時に、「頑張ったね!吸引はもう卒業だね!」と言われて、本当に嬉しかったのです。そのときは自分一人と医療チームの人たちぐらいしか、僕がHIVであることを知っている人はいなかったし、吸引で僕が辛そうな顔をしているのも知っていたので、少しでも僕を元気付けてくれたり、励ましてくれる人がいて救われたのを覚えています。

またカウンセラーの人も丁寧に対応してくれました。感染へのショックから、当時はカウンセリングをたくさんお願いしました。カウンセラーの方は粘り強く話を聴いてくれ、少しずつ、僕が立ち直っていくのを支えてくれました。ときには、うじうじしている僕に対して「辛いのは分かる。けど、後ろを向いたままでは、前に歩けないのよ」などと優しく、少しずつ僕自身の意志で立ち直り、前を向いて歩けるようにしていってくれました。

落ち着いてくると、病院にいく頻度は2ヶ月に1回、3ヶ月に1回というように頻度が減っていきます。最初は病院に入るだけで辛く、過呼吸気味になってとても疲れるものだったのが、段々と病院に行くことに慣れ、習慣化していきます。

皮膚に現れるボツボツ


たとえ薬で抑えられるとはいっても、HIVは身体に存在し続けます。個人差があると思うのですが、私の場合は一度下がってしまった免疫力をあげていくのに時間がかかり、なかなかHIVネガティブの人ほどの免疫レベルに達せないです。

免疫力が低いせいか、皮膚とかにボツボツができやすいです。子どもによくできる水いぼ(伝染性軟属腫といいます)が、変な所に出てきたりします。気持ち悪いですし、嫌なのですが、できちゃったものは仕方ない。仕方なしに、近くにある皮膚科に行ったのです。距離的に近い所が良かったので、いつもの東京医科大学ではないところにいきました。

「HIVの人は治療できない」


皮膚科で診察を受けた時のことです。医者に「これは伝染性軟属腫ですね。子どもによくできる水いぼの一種です」と診断されました。

その後、医者に「失礼ですが、あなたはHIVに感染していますか?」と質問されました。私は「はい。私はHIVポジティブです。」と伝えました。伝染性軟属腫は普通、免疫力が高くない子どもに起きるもので、成人に起きるのであればHIVが疑われるからです。伝染性軟属腫であるという確証を得るために、医者は私に質問をしたのでしょう。

しかし、その後「HIVの人はうちでは治療できません」と医者に言われました。「伝染性軟属腫を取り除くのは物理的な手術をすればいいので、難しくはないのですが、HIVウィルスが含まれる血液に関して対処する施設がうちにはないのです。東京医科大学などの大きな病院に行ってください」などと言われました。

その時は「そうなんだ...」と思い、わかりましたと言いました。でも、これは本当なのでしょうか?私はその後、虫歯の治療のために歯医者にも行ったことがありそこでHIVポジティブであることを受け付けで先に伝えました。そこはなぜか女性ばかりの歯科だったのですが、なんら問題なく治療を受けることができました。歯科治療でも多少の出血はあるはずです。なぜ皮膚科はダメで、歯科は良かったのかわかりません。もしこういうことが起きて当然なのであれば、私は日本にあるほとんどの皮膚科を利用できないということになります。HIVウィルスは検出不可能なくらい血液中から消えているのに...未だに理解できません。

ある人に、「それアメリカでやったら、裁判になって医者が莫大な賠償金を支払うことになるよ。」と言われて、あれはもしかしたら差別だったのではないか、と思っています。確証はないしわからないのですが、今後もこういうことが一生続くのは、辛いなぁと思います。いろいろな所で、差別を受ける人生なんだな...と思っています。

元記事:まさか俺が...HIVに感染したゲイの話5 病院で受けた差別「他の病院に行って下さい」

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