BLOG

HIVに感染、ゲイコミュニティからも孤立し重度のうつ病へ

2015年11月10日 15時21分 JST | 更新 2016年11月09日 19時12分 JST

(前回記事内容)

(HIVに感染したことをネットに公表後) 新宿二丁目を歩いてて知らない人に『死ね』と言われたり、飲み屋で『帰れ』と言われたりあからさまないやがらせを受けることが増えました。

2ちゃんねるのそのスレッドには僕の画像が貼られたり、当時使っていたメールアドレスや電話番号を書いていた人もいました。

途端に怖くなった僕は、mixiの自己紹介からその内容を消しました。しかし、一度立ち上った火は消えることなく、燃え続け、3000件ほど僕一人の話題、罵詈雑言、誹謗中傷が続きました。

ゲイの意地汚さ

僕がHIVになって一番わかったことはゲイの人の意地汚さでした。僕のことを知らない人までが僕のことを陥れようとしている、それはとても明白なことでした。当時私が働いていたお店のオーナーでさえ僕のことを消そうとしたのですから。

僕はどんどん精神的に参っていき、2丁目に足を踏み入れるのが怖くなり、ついにはお店以外の場所には足を踏み入れることはなくなりました。それとともに僕は精神科に通うことになりました。

Yさんの紹介で精神科に

当時の僕は2ちゃんねるでの殺害予告や2丁目での嫌がらせの数々で精神的にとても参っていました。遂には寝ることもできなくなり、毎日辛い思いをしていました。寝ることができないだけならまだしも、通り過ぎている人までも僕のことを殺しにきたのではないかというくらいまで考えてしまうひどい状況でした。

そんな僕の状況を見かねてYさんが通っていた精神科に通うことになりました。

病院へ。

Yさんに紹介をされた病院は新宿にありました。簡単な問診票を記載し先生と面会をしました。

診断の結果は重度のうつ病とのことで、向精神薬とアメリカでは違法とされているほどの強い睡眠薬を処方されました。(日本では違法では当時はありませんでした。現在はわかりかねます。)

その薬のおかげか僕の精神はとても楽になりました。が、薬が切れると落ち着かなくなることが多くなりました。

そんなことなら薬に頼りたくない。

そう思った僕はすぐに通うことをやめてしまいました。自分の気持ちを強くもてば、きっと大丈夫だからと心に言い聞かせていました。

Yさんも精神疾患を患っていた...

僕に紹介をしてくれたYさんも精神疾患を患っていました。彼は躁うつ病でした。突然明るくなったり、暗くなったり。

僕と一緒にいる時はそういったこともなかったので、そんなもんなのかと思っていました。しかし、躁うつ病の怖さを僕は身をもってこの後体験することになるのです。

オーナーとの確執

私が精神的にまいってしまった要因の1つは、オーナーが2ちゃんねるに電話番号等を書き込んだことでした。

Yさんは、私にすぐにお店をやめるように言っていましたが、お客様はきっと私がHIVであることを知っていたはずなのに、とてもよくして頂いており、僕はオーナー以外に関してはとても居心地のよさを感じていました。

そのため、やめるという選択をなかなかできないでいました。そんな時、オーナーがタイ旅行に行ってしまい、僕は年末年始を一人で営業することになりました。

あまりにも理不尽だとYさんは珍しく怒り、オーナーとも話し合い、僕はオーナーがタイ旅行から帰宅次第お店をあがることを決め、Yさんにもそれを納得して頂いていました。

まさか、あんなことが起こるなんて、露も知らずに...

つづく

1番最初から読む 前の記事を読む