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初めてのヘアドネーション(髪の毛の寄付)

僭越ながら、ウィッグにしていただくべく、髪の毛を寄付したのだ。

2017年09月14日 11時08分 JST | 更新 2017年09月20日 12時13分 JST

歳を重ねたせいか、アメリカに来たカルチャーショックのせいか、昔はコンプレックスだった自分の色々なことが、どんどん気にならなくなっている。むしろ好きになったことだってある。

その代表が、髪の毛だ。

わたしの髪の毛は、黒くて、太くて、多くて、まっすぐ。コテで巻いても、「長時間キープする」「スーパーウルトラハード」のヘアスプレーをべったりとふりかけても、数時間後には元の状態に戻ってしまう。どれだけ「スキバサミ」ですいてもらっても膨らむし、本流から外れたいわゆる「アホ毛」さえも直毛で、生えたままの方向へと強力に伸びるものだから、上に横にと収拾がつかない。

ふわりと女性らしいスタイルがキマる猫っ毛が羨ましくてしょうがなかったので、高校時代から何度も脱色したりパーマをかけたりしてみたけれど、アメリカに来てお金がなくなったと同時に、「これは巷で人気の無造作ヘアだから大丈夫」と自分に言い聞かせ、手をかけるのをやめてしまった。

そんなわたしの髪の毛が、役に立った。

僭越ながら、ウィッグにしていただくべく、髪の毛を寄付(ヘアドネーション)したのだ。

募金のように頻繁にできる寄付ではなく、条件も限られるが、寄付をする側の負担が少なく、初めて寄付をするにあたって思っていたよりもずっとハードルが低かったので、ブログにも記録として書き残しておく。

Maho Honda

2年間伸ばし放題だったウエストくらいの長さの髪の毛を、9インチ(23cm)ほど寄付した。

ポニーテールにまとめる過程でゴムが何本もちぎれるし、ある日ゴムを解くと髪の毛の束の中で小さなムシが死んでいるのを発見してしまい(富士の樹海かと)、今しかないと決意。他にも、髪の毛が肩掛けバッグの持ち手に絡まって後ろを振り向けなかったり、寝てる時に首に巻きついて悪夢にうなされたりして、ロングヘアは何かと大変だということを学んだ。

寄付先として選んだのは、日本でもシャンプーなどの商品でおなじみの「パンテーン(P&G)」が2006年から行っているパンテーン・ビューティフル・レングス(Pantene Beautiful Length)というプログラム。

これまでにアメリカとカナダの人々から集まった髪の毛で5万以上のウィッグを作り出してきたこちらのプログラム、アメリカがん協会(the American Cancer Society®)、カナダがん協会(Canadian Cancer Society)と組み、ガンによる闘病の過程で髪の毛を失った大人の女性たちのためにウィッグを無料で提供している。

長さ8インチ(約20cm)以上、白髪が5%以下、脱色や染色、その他化学処理をしていない髪、というのが寄付できる髪の毛の条件だ。

パンテーンのサイトには、寄付までの手順と注意点がひとつひとつわかりやすく書いてある。以下にまとめる(英語ではこちら、イラスト付き)

  1. 髪の毛をキレイにする。シャンプーOK、コンディショナーOK。ヘアスプレーやスタイリング剤はNG。
  2. 髪の毛を1つにまとめる。(複数にまとめた方がいいみたいです!)
  3. ゴムで結び、ポニーテールを作る。
  4. ポニーテールは、切りたいラインの少し下にゴムが来るように確認。
  5. ポニーテールの長さを測る。8インチ以上であることを確認。
  6. 髪の毛がバラバラにならないように、ゴムの少し上をハサミで切る。
  7. ゴムでまとまった髪の毛の束をジップロックに入れ、しっかりと閉める。この時、髪の毛がしっかり乾いていることを確認。
  8. 髪の毛の束をクッション付きの封筒に入れ、下記の住所に郵送する。
    Pantene Beautiful Lengths
    Attn: 192-123
    806 SE 18th Ave.
    Grand Rapids, MN 55744

Maho Honda

本田真穂

輪ゴムとジップロックを持参し、「ドネーションのために髪の毛を持って帰られるお客さんはよくいますよ。」とおっしゃる経験豊富なヘアスタイリストさんに切ってもらった。髪の毛の束を持って帰って、封筒に入れて、郵送して完了。

数日後には、「無事受け取りましたよ」という通知が届いた。

抗がん剤治療をしていた女友達が身近にいたので、ほんの小さなことだけど、髪の毛が伸びたら寄付したいとずっと思っていたのだ。闘病はそれ自体が本当に大変。ウィッグで、気持ちだけでも、少しでも、明るくなれるといいなと願う。

また伸びたら寄付したいな、と思える良い経験でした。

Maho Honda

YAMA HAIR SALON(Mayuさんありがとうございました!)

この投稿は「気まマホ日記」から一部改訂して転送されました。

☆☆☆

「8インチ以上の髪の毛であれば受け取ってくれること」「大人の女性用のウィッグとして使われること」が今回わたしがパンテーンのプログラムを選んだ決め手になったが、寄付先は他にもたくさんある。以下にほんの1例を紹介する。

ーLocks of Love
http://www.locksoflove.org

闘病で髪の毛を失ったアメリカ&カナダ在住21歳以下の方々のためのウィッグ用。寄付を受け付ける髪の毛の長さは10インチ(25.4cm)以上。染色やパーマをした髪の毛、白髪はOK。脱色した髪の毛はNG。

ーWigs for Kids
https://www.wigsforkids.org

ガン、火傷、脱毛症などによって髪の毛を失った子供たちのウィッグ用。長さ12インチ(30.48cm)以上。白髪はOK、カラー、パーマはNG。

ーJapan Hair Donation & Charity (日本)
https://www.jhdac.org/

病気が原因で頭髪を失った子供たちのウィッグ用。長さ31cm以上、極度に痛んでなければOK。