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マンションで緑のカーテン:ゴーヤーやへちまの育て方

2014年06月12日 20時58分 JST | 更新 2014年08月10日 18時12分 JST

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遮光や省エネに効果的だという緑のカーテン(グリーン・カーテン)として親しみのあるゴーヤーやヘチマなどのツル性植物を、マンションのバルコニーで育てる基本をアドバイスします。

苗緑のカーテンの生育スケジュール(ゴーヤー/へちま)

4月中旬〜5月下旬:苗の植え付け。

6月中旬〜下旬:一ヶ月くらいで黄色い花が咲きます。

7月中旬:開花後2〜3週間で結実した緑のゴーヤーが収穫できます。

9月初旬〜中旬:収穫しなかった実は赤く変色し、種がとれます。

9月下旬:ほとんどの葉が枯れてきたら、植物とネットを片付けます。

6月に入ると苗の出荷が終わるので、これから苗で始めたい方は、急いだ方がいいですね。また、苗を買ってきたらすぐにプランターに植えてください。苗のまま放置しておくと風にも弱く、すぐに弱ってしまいます。

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(写真左)ゴーヤーの苗 (写真右)へちまの苗

苗から始める緑のカーテンの育て方

深いプランターで、間隔を十分にとって植える

プランターの深さが、生育に影響を与えます。30センチくらいの深さのプランターに、ゆったりした間隔で苗を植えてください。実際の畑では60センチ間隔で苗を植えるほどです。

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撮影写真はプランターに6株ほど植えていますが、この程度のプランターなら2〜3株で十分ですね。思っているよりも成長しますので欲張って植えないように。たとえば、90センチ幅の窓でも、2株くらいで十分な緑のカーテンができます。

これからの季節は、成長期です。葉がどんどん伸びていきますので、成長にあわせて足りないくらいの勢いでどんどん水を吸い上げていきます。土が乾いたらすぐあげるようにします。

また、「緑のカーテン」に用いるくらいですから、日差しに強いです。日陰でも育ちますが、日当たりのいい場所ほど生育がよいです。

つるの固定はゆるめで

つるは自然と縦横自由に伸びていくので方向性だけ注意して、ネットにつるをひっかける程度の補助で大丈夫です。形を整えたい場合は、麻ヒモでゆるめにネットに結びつけます。

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ただし、固定する場合は、親茎にだけは注意してください。成長と共に、根元近くの親茎はどんどん太くなっていくので、最初にあまりきつく縛って固定すると、茎にヒモが食い込んで傷つけます。親茎は、特に軽く留める程度にしてください。

よく育つためのポイント

野菜用の肥料なら何でもいいですが、定期的に肥料を与えてください。肥料の指示によりますが、液体肥料は流れ出やすいので1〜2週間に1回、固形肥料ならゆっくりと溶け出すので1ヶ月に1回程度の頻度となります。

葉が密に茂ると、カビ病などの病気になりやすくなりますので、密集してきたら間引くようにします。遮光目的のためには葉が重なる方がいいのですが、つるや葉が重なりすぎない方が病気にはなりにくいです。

植物は雨ざらしの方がよく育ちます。特に春から秋は植物の成長時期。雨にあてた方が、虫やホコリも流され、病気になりにくくなりますので、ときどき上からシャワーで水をかけてあげてください。

マンションの管理規約遵守とバルコニーでの設置方法

マンションのバルコニーに「緑のカーテン」を設置する際には、事前に管理規約を必ずチェックしてください。また、高層階では、強風によって吹き飛ばされないようにしっかりと固定してください。

防災上の観点からも、「緑のカーテン」に限らず、隔て戸や避難口をプランターなどでふさいではいけません。

マンションのバルコニーでの設置方法

バルコニーに設置する際には、手すりではなく、サッシ側にネットを設置します。天井またはサッシ枠にネットを固定するためのフック(マグネット、ジェル、ネジ、吸盤など方式はさまざま)が販売されていますので、設置場所の状況に応じてそれらを使用します。上部を固定するフックの数は多い方が安心です。園芸用の支柱をネットに通してフックに取り付けます。よりしっかりネットを固定するには、突っ張り棒タイプの支柱もあります。

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DAIM 緑のカーテン 転倒防止パーツ 2個入(第一ビニール)

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オーニング取付金具 O型 NMT-F09)(タカショー)

バルコニーでサッシを頻繁に開閉したり掃除できるようにするためには、斜めにネットを張るか少し間をあけて中に入れる程度の余裕を持たせて設置します。

水遣りの時に、枯れ葉や花びらがバルコニーの排水溝や溝につまらないように、しっかり掃除しましょう。風で飛ばされることもありますので、葉は少し枯れてきたら早めに摘むくらいの方がいいかもしれません。

また、水遣りの水しぶきや枯れ葉などが階下や隣戸に飛んだりして、迷惑をかけないように配慮しましょう。これは「緑のカーテン」だけでなく、マンションガーデニングの基本的なマナーです。

「緑のカーテン」に使用するネットの種類

ネットは、園芸ショップやネットで売っています。ただ、よくあるグリーンのネットは、ゴルフ場みたいでお洒落じゃないので、毎日窓を眺めていても目立たず目に優しい、黒や茶のネットがいいでしょう。ナイロンだけでなく、麻のネットもあります。

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ガーデンネット(ブラック)3.6×1.8m(キンボシ)

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DAIM麻ひもネット(特大)1.8×3.6m(麻ひもネット)

ネットのサイズについては、覆いたい窓にあわせて検討してください。ネットの目が細かいと、風には強いのですが、最後にツルを取り除くときに苦労します。取り除き時に手間をかけたくない人は、10センチ角などの大きい目のサイズを選ぶといいでしょう。

ネットを用いないで、ガーデニング用の支柱を麻ヒモで縛ってイカダのようにしても使えます。麻は、腐食して土に還っていくため、植木の根を覆う時に用いるように、ガーデニングではポピュラーなエコアイテムです。

ゴーヤーなどのツル性植物は、生育が早いので、毎日様子を見て楽しめます。子どもの頃の朝顔の観察日記などと一緒ですね。意外と枯れない丈夫な点も、ガーデニング初心者には安心です。ぜひこの夏に向けてチャレンジしてみてくださいね。

ライター:寺井 通浩

東京都渋谷区上原にある、フラワー&グリーンショップ「からならの木」のオーナー。「植物と暮らす」をテーマにガーデニングやディスプレイを手がける。月に1回花の教室も開催するほか、個人宅のコーディネート相談も受け付ける。

http://www.karanara.com/