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あなたの隣人であるムスリムからのメッセージ

2015年12月19日 15時28分 JST | 更新 2015年12月19日 15時33分 JST

ニュースについて書く者として、私はニュースを完全に無視することはできません。けれど、最近、そうしたい誘惑に駆られます。私のスマートフォンにはニュース速報の通知が届きますが、そのうちの多くが、ある有力な政治家の候補者による、私――ムスリム(イスラム教徒)としての私――への、無知で憎しみに満ちた発言であるように思えるのです。

もちろん、私個人のことではありません。けれども宗教とは個人的なものです。そして、だれかに私の信仰しているものを中傷されれば、どうしても自分に対するものと受け取ってしまうのです――特にその発言者が、多くの国民の支持を得ているように見えるときには。

とはいっても、信教だけを理由に私を私の国から追い出したり、拘束したり、見下したりするようなことを、私の同胞であるアメリカ人が本気で支持していると考える気にはとてもなれません。けれどこの数週間で、私は今までに無いほどに恐怖や憎悪が蔓延しているのを感じました。

そしてそう感じているのは私だけではないのです。自分が個人的に標的にされていると思わないようにしながらニュースを見るのを、これほど難しく感じたことはありません。

それでも、私の経験では、アメリカ国民はメディアが作り出すイメージよりもはるかに素晴らしい人々です。そしてその印象を強く肯定するような出来事にも最近出会いました。私はノースカロライナ州のローリーのこじんまりとした地域に住んでいます。古い平屋造りの家が多く、豪邸も門もないし警備員もいないような場所です。今週、全国のニュースに圧倒された私は、『あなたの隣人であるムスリムより』というタイトルで、近所の人が集うチャットルームに以下のようなメッセージを送りました。

夫と私がこの地域に住むようになって4年近く経ちました。ここをとても気に入っています。とても安心できる場所で、近所の方にも歓迎されているのを感じます。そして今まで、その感覚を疑わなければならないような出来事がここで起こったことはありません。


けれど全国的には、恐怖と憎悪の波が広がってきているように見えます。その原因は、多くの人が、隣人のことをよく知らないからだということ以外考えつきません。それで、私たち夫婦はぱっと見てそうとわかるタイプではないので、いくつかのことを知ってもらいたいと思います。


1.私たちはムスリムです。

2.私たちはアメリカ人です。

3.私たちはあなたの隣人です。


隣人として、私たちはお互いに助け合います。迷い猫や犬を探します。ホットチョコレートスタンドやレモネードスタンドにもよく立ち寄ります。停電になれば避難所を提供します。こういう場面で自分たちの宗教を告げることはありません。なぜなら関係ないからです。


信教は、個人的なものですし、そうあるべきです――それが人を恐れたり嫌ったりする理由になるまでは。けれど今のような状況なので、私はこの話をすることにしました。知らないもののほうが恐れたり嫌ったりしやすいものです。


だから私たちは皆さんに、私たちがムスリムの隣人であると知っていてもらいたいのです――重要なことだからではなく、重要であるべきではないと考えているからです。

このメッセージを送ってから、1ダース(12通)以上の返信をもらいました。どれも私たちを支持してくれるものでした。私が書いてきた多くのイスラム関連の記事に対してよく投稿されていて、もう見慣れてしまったような、残酷さや憎悪に満ちたコメントは1つも受け取りませんでした。

結局、お互いを隣人としてみれば、弁舌巧みなだけの煽り台詞に分断されるのを乗り越えて、私たちを団結させる現実にたどり着くことができるのです。

ですから今日、私はこのメッセージをもっと広い意味でのアメリカ全土の隣人と共有しようと思います。このメッセージが共感を呼ぶことを願い、そして愛は常に憎しみの一番の解決法であることを思い出してもらえるように。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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アメリカ人ムスリムの家族写真

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