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局アナになりたい、あなたへ ~知識は人付き合いの潤滑油

2017年04月05日 16時14分 JST

こんにちは。【3秒で惹きつけ7秒で信頼を与えるリーダーのための話し方】主催、株式会社and代表 大塚美幸です。

東京の桜も満開ですね。新年度どのように過ごされていますか?

私は連日、いろいろな企業に伺わせて頂いております。新年度初日は大阪へ。大学時代からの友人でありアナウンサー同期である友達に会い情報交換してきました。

さて、シリーズでお届けしている『アナウンサーになりたい、あなたへ』元局アナ・現役アナウンサーにお話しを伺っております。

なぜ、このシリーズを考えたかというと(以前も書きましたが)ここ数年アナウンサーを希望する学生さんのご紹介をお受けしボランティアで相談にのらせていただくことがとても多いからです。

必ず「これは私の経験・意見なので、出来るだけいろいろな先輩に話を聞いてくださいね」と伝えます。が!!!皆さんアナウンサーに出会う機会もないし、当然話を聞く機会がないことも分かりました。よく考えてみると友達も同僚もアナウンサーばかり!ならば私が皆さんに代わって、いろいろお話をお伺いしようと思ったわけです。

今回は元NHKアナウンサー、前浦安市議会議員の岡野純子さんに伺います。

オフィシャルサイト http://okanojunko.jp/ オフィシャルブログhttp://ameblo.jp/jujuju10239/

大塚美幸(以下、大塚):今日はありがとうございます。

岡野純子氏(以下、岡野):こちらこそ、よろしくお願いします。

大塚:大学時代から順を追ってき聞かせて頂けますか。そもそも最初にアナウンサーを目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

岡野:私はもともと社会問題に興味がある珍しいタイプの子どもで(笑)、TVニュースや新聞が昔から好きでした。ですから、これというきっかけというよりは、そもそもアナウンサーを目指すこと自体が私にとってはとても自然なことでした。

大塚:大学時代にアナウンサーになる為に準備されていたことはありますか?また、こうゆうことが役立った等ありましたら教えてください。

岡野アナウンサーに必要な素養は大きく分けて3つだと思っています。

ひとつは『喋りの技術』。つまり発声や滑舌などです。

ふたつ目に『空気を読んだ話術』。時に主役に、時に黒子になるアナウンサーですから、盛り上げたりそっと支えたり、その場に求められる振る舞いを察知する順応力は大切です。

そして最後に『アンテナの高さ』。滑舌が良くても空気が読めても、話す内容が薄っぺらいのでは本末転倒。自分の興味の有無に関わらず、広く、ジャンルによっては深く、知識を得る努力を怠らないことです。

私はこれらを大学とダブルスクールしたアナウンススクールで3年かけて学びました。

大塚:これまでNHKをはじめ多くの番組でキャスターを歴任されていますが、中でも印象に残っている仕事はありますか?

岡野:かなり地味な話ですが、街頭インタビューを初めてやった時は衝撃でした。

その春のトレンドカラーだった黄色の服を着ている人にインタビューをするというものだったんですが、声をかける人かける人に次々と断られて...。よく見る街頭インタビューというものを作るまでに、みんなこんなに苦労してたんだ!ということに驚きました。アナウンサーになりたての私は、みんなテレビに出たいものだと思っていたので、自分の価値観がこんなにも人と違うんだと知ったことも衝撃でした。

大塚:新人の時はいろいろなことがありますよね。そうゆう衝撃を受けたのを私も思い出します。では、少し変えて...純子さんでも仕事で緊張されたことあります?(笑)

岡野:いやいや(笑)、私は緊張するタイプです。いつもカメラにワンショットを抜かれたら目が泳いだくらいです。ただ、そういう本質は変えられませんが、場数を踏むことで、まるで緊張していないように見せられるメッキを纏うことは出来るようになりました

大塚:それはありますね、場数大事たと思います。そうやって順調にキャリアを積んでいた中で、浦安市議会議員に立候補されましたよね。何かきかっけはあったのでしょうか?

岡野:アナウンサーに限らず、報道という仕事の持つ力や責任はとても重いと思います。ただ、私は広くマスに向けて問題提起するよりも、少人数でもいいから具体的な顔が見える相手を助けたり救ったり、そういう仕事をしたいという思いが次第に芽生えていました。

そんな時に、シングルになったママ友が、それを理由に関わってたプロジェクトを外されたという話を聞いたんです。上司に「いつ子どもの病気で休むか分からない人に大事なポジションを任せられない」と言われたと。友人は「反論したかったけど、確かにそれは事実だから反論出来なかった」と私の前で泣いたんです。

その時"病児保育"というものの存在を知り、それがあったなら友人は泣かなくて済むのに、それなら私がその必要性を訴えられる立場になればいいんだ、と思ったのがきっかけでした。因みに足掛け4年でその訴えが通り、今年いよいよ浦安市で初めての病児保育が開所します。

大塚:それから2期連続、当選されましたね。

岡野:おかげさまで。私はこれまでのいわゆる『政治家』らしくない政治家でありたいと心がけてきました。つまり、後援会を作って資金パーティを開いて、みたいな、市民から距離のある政治家ではなく、市民に一番身近な議員でいたいと。

ですから、とにかく街を歩き続けて声を拾い続けましたし、選挙のスタッフ、例えばウグイスは全員ママ友でした。組織がない分、当選できるか不安はありましたが、見えないけれど支えてくれている人たちの力でこれまで議員活動を続けてこられました。

大塚:市議会議員として任務を果たしている中で出産も経験されました。大変だったのではないでしょうか。

岡野:そうですね、易しいことではありませんでした。議会というのは男社会の最たるところですから様々なハードルがありました。

1番厳しかったのは、"会議規則"という議員の行動を縛る決まりの中の、本会議の欠席事由として"事故"しか認められていなかったことでした。まずはその中に"出産"と言う文言を加えてもらって産前産後に休める環境を作るところからのスタートでした。

他にも、「妊娠するつもりだったなら最初から議員になんてなるな」とか「産後、議会を休むのは税金泥棒だ」とか、市民のみなさんから厳しい意見をいただくこともありました。

ただもちろん大変だったことばかりではありません。女性が人生のどんなステージにおいても議員という仕事を続けることができることを、私が身をもって示したことで、勇気をもらえたと言ってくださる方もたくさんいました。

また、妊娠や出産と言うのは多くの課題がつきものですが、その渦中にいることで、議会に、よりリアルな、血の通った意見を提案することが出来ました。議員をしながらの妊娠・出産という経験は、議員としての私を強くしてくれたと思っています。

大塚:お仕事の話いろいろと、ありがとうございました。もっと伺いたいですが...今後はアナウンサーの先輩として、アナウンサーを始めメディアに興味がある学生さんへ向けて一言アドバイスをお願いします。

岡野何よりも高く広く物事に関心を持つということだと思います。振り返れば学生時代の私はまだまだ興味の幅が狭く、それが理由で人間としての深みも足りていなかった。どんなジャンルでも食わず嫌いせず知ろうとすることが肝要です。

知識が多ければ多いほどたくさんの人の話を理解し、たくさんの人と話を弾ませることができる。

知識=人付き合いの潤滑油、だと私は思っています。

大塚:ありがとうございます。アナウンサーを目指される皆さん、ぜひ参考にしてくださいね。

では続いて弊社のメルマガ読んでくださっている方々、パブリックスピーチ/プレゼンテーションの機会がある皆さんに役立つコツをお伺いします。純子さんは、頻繁に機会がありますね。人前で話すのが得意でない方々へのアドバイスを是非お願いします。

岡野:自分が言いたいことを相手に押し付けていないかを振り返ることが大切だと思います。

かつて私は自分自身をどれだけアピールするかということに躍起になっていましたが、相手が興味を持っていなければそれは空回りをします。

相手が何を求めているのか、相手の関心事は何か。自分を知ってもらうには、まず相手を知ろうとする気持ちが大事だと思います。

大塚:では仕事、プライベートで心がけているコミュニケーションの方法があれば教えてください。

岡野:話に必ずオチをつけることですね(笑)

これは私が関西で育ったからかもしれませんが最後にオチをとらないと話を終えられない性分です。

笑うことが嫌いな人はいませんし、堅い話も笑いがあることでスムーズに伝わります。とにかく話をした相手に、「ああ、岡野さんと話して楽しかった」と思ってもらいたいなといつも心がけています。

大塚:今日は純子さんとお話しできて嬉しかったです、有難うございます。今後のご活躍も応援しています。

岡野:有難うございました。

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