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「そんなの言わなくてもわかるよね」禁止令

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こんにちは。早いもので今年も後2ケ月ですね。いかがお過ごしでしょうか?

「3秒で惹きつけ7秒で信頼を与えるリーダーのための話し方」株式会社and 代表 大塚美幸です。

今回は10月27日「結婚さえできればいいと思っていたけど」を出版されたイラストレーター水谷さるころさんにお話を伺います。結婚したい方、既婚者で悩んでいる方へヒントとなる考え方、コミュニケーション方法がありますのでお読み頂けると嬉しいです。

大塚美幸(以下、大塚):今日はありがとうございます。
水谷さるころ氏(以下、水谷):こちらこそ、ありがとうございます。

【仲間を見つけたい、みたいな気持ちで書きはじめました】

大塚:今回の本を出版されるきっかけはどんなことだったのでしょうか?

水谷:私は今まで10冊の「旅行記マンガ」を出版しているのですが、知人に「さるころさん普段考えてることが面白いから、もっと発信したら仕事になるとおもうよ」と言われていたんです。それで妊娠した時にもやもやと考えることが多くなって、SNSに友人限定で長文を書いたりしてたんですが、そういう普段考えてることを世の中に出してみたらどうかなー? と思ってそういうブログを作ってみました。

そしたら、それを見た編集さんが「結婚をテーマにした本を書きませんか」と声をかけてくださって、「結婚」をテーマにしたマンガを描くことになりました。

大塚:なるほど。発信力ですね。編集さんもそうですが、仕事上コミュニケーションを取るうえで心掛けていらっしゃることはありますか?

水谷:最近仕事での発信はネットが主なので、多くの人に発信する時はなるべく「誰かを傷つけない」内容にしようと思っています。誰かと面と向かって話をしてる時は相手の事情がそれなりに分かっていたりしますが、ブログはいろいろな人が読むので、自分とは違う立場の人が読んでも大丈夫なように書こうと思ってます。「女性は」とか「バツイチは」とかくくっても皆それぞれの事情があるじゃないですか。

自分がこういう体験をしたのでこう思ったよ、とあくまでも「主観的な自分の考え」という姿勢をくずさないように気をつけています。

大塚:不特定多数の方が読んで下さると配慮は大切ですよね。

話が少し戻りますが、周りから普段考えていることが面白いと勧められたということでしたが、それを踏まえて何がきっかけで今までと全く違う「結婚・離婚・事実婚」についてブログ上で書こうと思われたのでしょう?

水谷:私自身がネットでいろんな人の考えを読むのが好きなんですが「シングル女性の生きづらさ」や「ワーキングマザーの辛さ」とかの意見が時流として増えていると思っていました。でも私は独身でもなく、かと言ってその時はまだワーキングマザーでもなかったので、私のような「家族は欲しいけど、仕事も一生続けたくて、コンサバティブな親世代の結婚観とは違う価値観を持っている人」の意見が読みたいなと。じゃあ自分が書いたら他にもいるんじゃないかなと、仲間を見つけたい、みたいな気持ちで書きはじめました。

大塚:そうなんですね。読んでくださっている方々からの反応はいかがでしたか?

【2000シェアを超え拡散された「川の水を飲んでいた女と呼ばれ」

水谷「川の水を飲んでいた女と呼ばれ」っていうタイトルのブログを書いたらものすごく拡散されたんですよ。Twitterでのシェアが2000を超えて、2年経った今もたまに言及されたりしています。

それは私が初婚で離婚した時に、友達に今までの結婚生活について「相手に何かしてもらえると期待すると、そうならなくて辛くなるから、何でも自分でやっていた。それでも1人でいるよりはいいかなと思ってた」ていう話をしたら「さるちゃん、それは川の水飲んでたね。川の水飲みながら『私、喉が乾いてなくて幸せ』って言ってるみたい」って言われたんですよ(笑)。「相手を受け入れよう」とか「自分が努力しよう」ってやってたら、幸せを感じるレベルが気がついたらドンドン下がっていってた。それが人からみたら「川の水飲んで幸せ」って言ってるみたい、と言われちゃったっていう。

でも日本は内省的で努力するのが美徳とされるじゃないですか。世の中的に「川の水飲んでる人」が多かったのか反響ありましたね。

大塚:タイトル・内容とインパクトありますね、笑。さるころさん川の水を飲んでいた状態とは... そしてシェア2000も勢いありますね。

水谷:結婚観を書くブログはこっそり書いてたんですけど、シェアが増えたら更に他でも拡散されたらしく、友人に「見たよ」って言われました(笑)。ウェブメディアは個人ブログでも企業が運営してるものでも話題になると等価に扱われると感じることがあります。いいことですけど、ちょっと怖いことでもあるなと思ってます。なので個人で書くものも、依頼されて書くものも「自分が想定してない層」にも届く可能性があると思って書くようにしています。

【「そんなの言わなくてもわかるよね」禁止令】

大塚:その通りですね。読んでくださっている方々とも一種のコミュニケーションだと思います。改めて元夫さん、現パートナーさん、お子さんともコミュニケーションはどんなことを心掛けていらっしゃるのでしょうか?

水谷:元夫はそもそも「察するコミュニケーション」はできない人だったんですよ。今のパートナーも似たようなタイプなので、とにかくコミュニケーションは明確にはっきりとするようにしています。うちには「察してちゃん禁止令」があって「言わなくてもこれくらいわかるでしょ?」って態度をするのはご法度です。

これはブログでも同じだと思うんですが「そんなの言わなくてもわかるよね」って言葉が足りないときに、相手が勘違いしたり価値観が違ってたりするときに揉め事は起こるんです。だから自分が共有したい前提がちゃんと共有できているのか、を意識して確認するようにします。できてない事も多いですけど努力はしていますね。

大塚:本当に大事!日本には「推して知るべし」「沈黙は金」などコミュニケーションに関する言葉がありますが、やっぱり伝え合わないと分からない、といつも感じます。ありがとうございました。

水谷:こちらこそ、ありがとうございました。


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