子どもに話すために(高畑紀一)

ニュースが飛び交う毎日の中で、息子たちが興味を示して「●●ってニュースで流れていたけど、どういうことなの?」という質問を受けることがあります。
Kohei Hara via Getty Images

こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

家族の健康維持のため、しょうがをスープにしのばせる毎日。

そこに、長ネギが追加され、とうとう「ねぎスープ」と相成りました。

具は玉ねぎと長ねぎとベーコン(orハムorウインナー)、味付けは塩とコンソメorウェイパー、摩り下ろしたしょうがを加えて、仕上げはごま油をポタリ。

玉ねぎは薄くスライスし、長ねぎは白髪ねぎのようにカットします。

長ねぎ嫌いの次男坊も、このスープなら「美味しい」と言って食べてくれます。

家族が喜んでくれると、嬉しいもんですね。

さて、様々なニュースが飛び交う毎日の中で、息子たちが興味を示して「●●ってニュースで流れていたけど、どういうことなの?」という質問を受けることがあります。

また、私自身が子どもたちに関心を持ってもらいたい事柄についてニュースで報じられていると、「ちょっとこのニュース観てごらん」と言って子どもたちに視聴を促すこともあります。

そうしてそのニュースや事柄について親子の会話が始まるわけですが、その中で私が気をつけていることが「事実とそれに対する評価・価値判断を峻別すること」と「多様な価値観があること」、そして何より「事実を正確に伝えること」です。

この「事実を正確に伝えること」が、なかなか大変です。

事実を正確に伝えるためには、私自身がそのニュースや事柄について、事実を理解していなくてはなりません。

制度、仕組み、文化、歴史、科学、etc....。

とりわけ長男は中学生になってから、関心の幅が広がっているので、必然的に私もその幅に応じられるように様々な事柄を学びなおす必要に迫られています。

この歳になっても、まだまだ勉強なんですね(^^;

おかげで、読書のジャンルが広がっています。

子どもの頃、色々なことを良く知っていて、「すごいなぁ」と思っていた祖父。

今、思い返すと、いつも傍らには様々な書籍があったなぁと。

余談ですが、自分自身が中高生だった頃、日本史も世界史も地理も、全く興味がありませんでした。

「どうせ、社会に出てから役に立たないでしょ」なんて言ってみたり。

これらへの正しい理解が現在を理解するためにも必須だったのだと、今はすごく後悔しています。

逆に理科等は単純に「楽しい」って思っていて好きだったのですが、これまた現在を理解するのにとても大切な事柄だったと実感しています。

子どもたちに話すために、事実を正確に理解する必要性に迫られ、今さらながら「学ぶ」ことの大切さを実感している40代の私でした。

木曜日担当・高畑紀一@一般社団法人 Plus Action for Children

2004年、当時3歳だった長男がインフルエンザ菌b型(Hib/ヒブ)による細菌性髄膜炎に罹患、「今晩一晩が山」という状況に陥る。

幸い、奇跡的に回復することができ、「運悪く稀な病気に罹り、運良く回復できた」と考え、それ以降は病気のことを考えない、思い出さないようにして日々を過ごす。

その後、ヒブによる細菌性髄膜炎がワクチン(ヒブワクチン)で防ぐことができる疾病であること、2004年当時、既に多くの国々でヒブワクチンが導入され子 どもたちが細菌性髄膜炎から守られていたことを知り、「運悪く稀な病気に罹った」のではなく、ワクチンで防ぐことのできる疾病から守ってあげることができ なかった、自分自身を含む大人たちの不作為で生死の淵を彷徨わせたのだと後悔する。

この経験をこれ以上、繰り返さないため、ワクチン後進国と揶揄されるわが国の状況を改善し、子どもたちがワクチンで防ぐことのできる疾病から守られる環境を整えるため、活動に参加。

その後、ワクチン・予防接種だけにとどまらず、子どもたちを取り巻く環境を改善するため、そしてそのために行動する大人を支援するため、「一般社団法人 Plus Action for Children」を設立、現在に至る。

(2015年1月29日「ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」より転載)

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