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家族連れで楽しめるアメリカの銃天国

2014年06月28日 22時42分 JST | 更新 2014年08月28日 18時12分 JST

3月にアメリカのダラスを訪れた際、現地在住の知人に面白い場所に連れていってもらいました。Bass Pro Shop(バスプロショップ)という大型アウトドア用品専門店です。

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 この店にはその名の通りバスフィッシングをはじめ、キャンプやカヤックなど様々な本格的アウトドアグッズが揃っています。店自体も、置いてあるものも、何から何までとにかくデカイ!僕はたまに冗談で「テキサス人は家からステーキ、さらには州の面積まで何でもデカければ良いと思っている」と言っているのですが、こういう場所に来るとあながち間違ってはいないような気がしてきます。

 さて、店内をグルグル歩いてみるだけでも楽しいのですが、何といっても面白いのは拳銃コーナーです。小型のピストルからハンティング用のアーチェリー 、様々な関連グッズ、そして銃専門誌まで、ありとあらゆるものが揃っており、カップルや家族連れが物色を楽しんでいます。共和党のお膝元テキサスはアメリカでも特に保守派が強い地域であり、ここでは銃もエンターテイメントなのだと感じます。

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 店内には、試し打ち用のシューティングレンジもあります。そこにはバッティングセンターのようにゲージがあって、的をセットして実際に銃を撃つことができます。もしかしたらリベラル寄りの地域ではあまりないかもしれませんが、ハワイなども含めアメリカの多くの都市にこのような施設があります。

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 僕は以前にもロサンゼルスのシューティングレンジに行ったことがありますが、どうも慣れませんね。。銃社会に慣れていないからでしょうが、隣に銃を持った赤の他人がいるというシチュエーションに対する抵抗心が拭えません。まあ、道端ですれ違う人も銃を持っているのが銃社会ですので、むしろストリートの方が危ないという感覚の方が合理的なのかもしれませんが。

 店内はキッズ向け商品も充実しており、文字通り家族連れで楽しめる場所になっています。

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 2012年にアリゾナで銃乱射事件が起きたとき、全米規模で銃規制論が再燃する一方で事件の翌日、事件が起きた街のガンショップに行列ができたという現実がありました。「こんな事件が起きるから銃はやめよう」ではなく「こんな事件があるから自分も銃を持って自分の身を守らなければ」という発想なのです。既に銃が流通している以上、銃乱射事件が起きれば起きるほど銃が売れる。このパラドックスから脱却しようと東海岸や西海岸では年々銃規制の気運が高まっている印象を受けますが、中西部の保守層からすると、銃乱射が起きて銃規制を叫ぶなんて「狂っている」としか思えないそうです。

 こういう話を聞くと、銃規制の問題というのはつまるところ「自由と権利の考え方」についての話なのかな、とも思います。

 政府が銃規制に乗り出すことは、政府が人々から「銃を持つ権利を奪う」ことを意味します。仮に銃規制によって銃乱射事件が減るとしても、自分の安全を自分でコントロールする自由・権利を奪われることに抵抗がある人々が、少なからずいるのでしょう。極端な話、運悪く悪党に銃殺されたとしても、もし自分も銃を持つ権利を有していたのなら、それはそれでフェアな社会システムの結果だから仕方ない、とすら考える人々もいるのかもしれません。

 これは"平等"の解釈についての話であるため、保険や医療など社会福祉の議論にも通じるところがあります。政府が管理する均一的な安全よりも、自分の安全には自分で責任を持てる権利。近年はカリフォルニアを中心に大麻解放の気運も高まっていますが、これも自己責任の上での自由をどこまで認めるか、という話なのだと思います。

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 話が少し逸れてしまいましたが、Bass Pro Shopは良くも悪くもリアルなアメリカを肌で感じることができる空間ですので、機会があったら是非訪れてみて下さい。

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(2014年5月26日「Splash Hits」より転載)

ワシントンの海軍施設で銃乱射