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続・糖尿病とどう向き合うか? ― 健康的な食生活のためのIT活用術

2013年06月12日 17時32分 JST | 更新 2013年08月11日 18時12分 JST

 以前の記事(「忍び寄るサイレント・キラー『糖尿病』とどう向き合うか?」ならびに「『街の健康ステーション』としての新たな薬局像」)で、増え続ける糖尿病への対策として血液検査が重要であること、検査実施率のさらなる向上のために微量血液検査技術をもっと活用すべきこと(例えば「糖尿病診断アクセス革命」)、そのためには臨床検査技師法の運用に関する規制緩和が必要なことを述べた。

今回は、では、そうした検査によって糖尿病とわかってしまったら、どうしたらよいかについて触れておく。

まず大事なことは、そのまま放置せず、きちんと医療機関を受診し、治療を開始することである。糖尿病の治療は一般に、食事療法・運動療法・薬物療法の3本柱から構成される。耐糖能異常の程度が軽ければ食事・運動療法だけで済む場合もあるが、いずれにしても、まずは医師に診てもらうことが肝要である。

糖尿病というのは、食事に対する処理能力が低下した状態と捉えるとわかりやすい。食べた食事の栄養が収まるべきところ(肝臓や脂肪組織など)に収まりきらずに血中に溢れ出てしまうイメージである。ゆえに、食事療法は糖尿病治療の3本柱の中でも最も重要な位置づけである。しかしながらその食事療法をきちんと行っていくのは必ずしも容易なことではない。

そこで今回、私ども筑波大学のチームでは、糖尿病の食事療法の一助になればとの思いから、日本最大の料理レシピサイトであるクックパッドと連携し、糖尿病の食事療法を行いやすくする献立サイト「健康レシピ・糖尿病」 を新たに立ち上げることになった。

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このサイトでは、筑波大学チームが現場のノウハウを結集し、クックパッド上のおいしい料理レシピの中から厳選したものにさらに手を加え、全体の栄養バランスを整えた糖尿病食献立として公開していく予定である。プロの管理栄養士さんたちが医療現場でそのまま栄養指導に使える、高いクオリティーを目指している。

なお、食事療法に役立つ同様の献立サイトとしては、味の素のものタニタ食堂レシピなどもある。糖尿病の食事療法に取り組んでいる人たちだけでなく、糖尿病の発症リスクの高い人たちにもぜひ活用してほしい。