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藻類が大発生したとき

藻類に典型的なステロイドが多く見られるのは、クライオジェニアンのスターティアン氷期とマリノアン氷期の間の短期間のみであった。

2017年09月12日 14時30分 JST | 更新 2017年09月12日 14時32分 JST

カンブリア紀に複雑な動物が突然出現したことは、ダーウィンの悩みの種であり、彼はこれを、自然選択による進化という自身の理論に付きまとう極めて重大な問題であると考えた。

今回J Brocksたちは、「カンブリア爆発」に先行して「藻類の繁栄」が存在し、それは全球がほぼ完全に凍結していた可能性がある2つの氷期の合間に起こったことを明らかにしている。

堆積物に保存されているさまざまなステロイドは真核生物の特異なマーカーだが、藻類に典型的なステロイドが多く見られるのは、クライオジェニアンのスターティアン氷期(7億2000万~6億6000万年前)とマリノアン氷期(6億5000万~6億3500万年前)の間の短期間のみであった。

この比較的短い温暖な期間に、スターティアン氷期の風化作用で流出したリンによって真核生物が繁栄し、これによって、低いリン濃度で生存可能なシアノバクテリアによる地球生態系の完全支配は崩壊した。

この「藻類の繁栄」はより連鎖が短くて効率的な食物網を作り出し、生物の大型化および複雑化に向けた競争を激化させ、動物の繁栄を促進したと考えられる。

Nature548, 7669

原著論文: The rise of algae in Cryogenian oceans and the emergence of animals

doi: 10.1038/nature23457

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