BLOG

脳腫瘍細胞の階層性

クローン進化モデルとは対照的である。

2017年09月17日 16時50分 JST | 更新 2017年09月17日 16時50分 JST

がんには、患者間や腫瘍細胞間で不均質性が見られる。腫瘍増殖に最も大きく関与する細胞亜集団や、治療標的となる細胞亜集団を明らかにするのはいまだに難しい。

X Lanたちは今回、バーコード付けした腫瘍細胞を用いて、ヒト神経膠芽腫(GBM)亜集団の動態を探索した。彼らは、増殖の階層性が確率論的な細胞運命決定を介して生じていると示唆している。

このモデルでは、細胞周期の遅い幹細胞から、腫瘍増殖を促す増殖の速い前駆細胞が生じ、それが次に短命で増殖しない細胞を生み出す。

これは、選択される細胞の適応度の違いに基づくクローン進化モデルとは対照的である。

また著者たちは、GBMの一般的な治療法であるテモゾロミド(TMZ)療法には抵抗性だが薬物併用療法の標的になり得る、GBM細胞のまれな亜集団も明らかにしている。

Nature549, 7671

Fate mapping of human glioblastoma reveals an invariant stem cell hierarchy

doi: 10.1038/nature23666

免疫回避の調節

Nature 549, 7670 2017年9月7日

CDK4/6阻害剤の抗腫瘍効果

Nature 548, 7668 2017年8月24日

がんにおける不活性型の変異型BRAF

Nature548, 7666 2017年8月10日

脂質の分解が治療抵抗性をもたらす

Nature547, 7664 2017年7月27日

髄芽腫ゲノムの全体像

Nature547, 7663 2017年7月20日