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生態系の干ばつからの回復

2017年08月21日 21時48分 JST

干ばつは、生態系の炭素貯蔵に影響を及ぼすが、干ばつからの生態系の回復に影響を及ぼす要因はまだよく分かっていない。

今回、干ばつからの総一次生産力の回復時間は、気候や炭素循環のダイナミクスと強い関連があり、生物多様性や二酸化炭素肥沃化との関連は、はるかに小さいことが見いだされた。

著者たちはさらに、熱帯と北半球高緯度域で回復時間が最も長いことや、活発に回復している生態系の面積と回復時間の長さが20世紀にわたって全球で増大していることを明らかにしている。

将来、干ばつがより頻繁に起こるようになれば、回復が不完全な状態が慢性的になり、陸域の炭素シンクに悪影響を及ぼす可能性がある。

Nature548, 7666

2017年8月10日

原著論文: Global patterns of drought recovery

doi:10.1038/nature23021

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