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ヒトマイクロバイオームの動態

2016年06月14日 17時08分 JST | 更新 2017年06月13日 18時12分 JST

ヒトの体に関連する微生物群集は複雑で高度に個別化された生態系であり、その生態学的動態はほとんど理解されていない。

これらが主に宿主非依存的(つまり「普遍的」)であるのか、宿主特異的であるのかは明らかになっていないが、その答えはマイクロバイオームを基盤とする介入法の開発のために重要なことである。今回著者たちは、ヒトに関連する微生物群集の動態の特徴を明らかにするための新しい計算法を報告し、この方法を2つの非常に大規模なマイクロバイオーム研究のデータに適用した。

その結果から、腸内と口腔内のマイクロバイオームは普遍的な動態を示すが、皮膚のマイクロバイオームは宿主環境によって形成されると考えられる。Clostridium difficile感染者ではこのような普遍的な腸内微生物動態が観察されないが、糞便微生物相移植後には普遍的な動態が再び現れた。

原著論文:

Universality of human microbial dynamics

doi:10.1038/nature18301

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実験計画法とマイクロバイオーム Nature534, 7606 2016年6月9日