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無脊椎動物に見られる頭部様の前駆構造

2015年09月01日 01時45分 JST | 更新 2016年08月30日 18時12分 JST

脊椎動物と他の動物、特に最も近縁な尾索動物(被嚢類)とを区別する上で、おそらく最も分かりやすい特徴は、眼、耳、鼻といった特殊な感覚器官を備えた頭部の存在である。では、尾索動物には頭部の原型は存在しているのだろうか。M Levineたちの今回の研究によれば、その答えは条件付きのイエスだ。彼らは、尾索動物のカタユウレイボヤ(Ciona intestinalis)に、脊椎動物の特殊な感覚器官の基盤を作る神経プラコードとおそらく相同な「原型プラコード」を形成するための遺伝的要素が備わっていることを明らかにした。

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尾索動物のホヤ。

Credit: John Anderson/iStock/Thinkstock

Nature524, 7566

2015年8月27日

原著論文:

The pre-vertebrate origins of neurogenic placodes

doi:10.1038/nature14657

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