BLOG

腸内の細菌が宿主防御を打ち破る

病原性細菌のこれまで知られていなかった細菌の毒性戦略である。

2017年11月23日 15時02分 JST | 更新 2017年11月23日 15時02分 JST

インターフェロン誘導性のGBP(guanylate-binding protein)が、病原体に対する免疫で重要な役割を担っていることが最近認識されるようになってきた。

今回F Shaoたちは、腸内病原体であるフレクスナー赤痢菌(Shigella flexneri)が宿主防御に対抗する機構を報告している。

マウスがフレクスナー赤痢菌を感染すると、フレクスナー赤痢菌のエフェクターであるE3リガーゼIpaH9.8が多様なGBPをユビキチン化して、GBPのプロテアソーム分解を開始させることが分かった。

IpaH9.8活性が存在しないか阻害されていると、GBPは細菌の増殖を制限することができた。

このようなIpaH9.8による宿主GBPを標的とした分解は、病原性細菌のこれまで知られていなかった細菌の毒性戦略である。

Nature551, 7680

Ubiquitination and degradation of GBPs by a Shigella effector to suppress host defence

doi:10.1038/nature24467

【関連記事】

栄養素欠乏状態での硝化

Nature549, 7671 

微生物はヒトのシグナル伝達を模倣する

Nature549, 7670 

CRISPR干渉におけるセカンドメッセンジャー

Nature548, 7669 

新生児の敗血症を減らす

Nature548, 7668 

ウシからHIV中和抗体を搾る

Nature548, 7665