太古の地球に存在した生命の証

化石となったストロマトライトは、地球の最も初期の生命活動を知る証拠にもなっている。

ストロマトライトは、海の浅瀬で微生物が層状に増殖することで形成される構造物である。化石となったストロマトライトは、地球の最も初期の生命活動を知る証拠にもなっている。

今回A Nutmanたちは、現在のグリーンランドに当たる地域でおよそ37億年前に堆積した変成ストロマトライトについて報告している。このストロマトライトは、これまで最古の化石とされていたものより2億年以上も古く、他にやや差をつけて地球最古の化石に位置付けられる。

地球上の生命の起源はこれよりさらに古いという間接的証拠が同位体地球化学の研究から得られているものの、今回の報告は議論を呼びそうだ。

Nature537, 7621

2016年9月22日

doi:10.1038/nature19355

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