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ヌクレオチド再利用の特異性

2015年08月10日 14時27分 JST | 更新 2016年08月06日 18時12分 JST
Umberto Salvagnin/Flickr

細胞はDNAヌクレオチドをde novoに合成するだけでなく、死んだ細胞から回収したヌクレオチドを再利用する。ヌクレオチド再利用経路が、5-ヒドロキシメチル-2′ デオキシシチジン(5hmdC)や5-ホルミル-2′ デオキシシチジン(5fdC)などのさまざまな酸化型5-メチル化シトシンをどのように扱っているのかは分かっていない。

今回、S Kriaucionisたちは、ヌクレオチド再利用経路には基質選択性があり、新規に合成されたDNAにエピジェネティックに修飾されたシトシンが取り込まれることを防いでいること明らかにしている。しかし、シチジンデアミナーゼ(CDA)を過剰発現した一部のがん細胞は、5hmdCや5fdCの過剰発現に感受性があり、DNA損傷や細胞死につながる。これらのヌクレオシドバリアントに基づく薬剤は、CDAを過剰発現するがんに対する化学療法となる可能性があると著者たちは考えている。

Nature524, 7563

2015年8月6日

原著論文:

CDA directs metabolism of epigenetic nucleosides revealing a therapeutic window in cancer

doi:10.1038/nature14948

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