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抵抗勢力の溜まり場

腫瘍は、がん治療の間に薬剤抵抗性となることがある

2017年11月15日 14時59分 JST | 更新 2017年11月15日 14時59分 JST

腫瘍は、がん治療の間に薬剤抵抗性となることがある。

加えて、いわゆる「persister」細胞、つまり執拗に残存する細胞が生じて、これらがリザーバーを形成し、そこから薬剤抵抗性がん細胞が出現することもあり得る。

persister細胞はすでに、一部の薬剤には感受性を示さなくなっている。

だが今回、M McManusたちは、persister細胞はある種の間葉系細胞と同じような状態となっていて、そのために脂質ヒドロペルオキシダーゼGPX4の阻害に選択的感受性を示すことを報告している。

従ってGPX4を標的とすることは、薬剤抵抗性の防止につながる可能性のある新たな道を開く。

Nature551, 7679

原著論文: Drug-tolerant persister cancer cells are vulnerable to GPX4 inhibition

doi: 10.1038/nature24297

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