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予期的渇きを引き起こす神経回路

2016年10月04日 22時20分 JST | 更新 2016年10月04日 22時22分 JST

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「渇きに関わるニューロン」のイメージ画像。
Credit: Mieke Roth

哺乳類にとって、体内の水の平衡を維持することは死活問題である。渇き応答行動と体液バランスの維持とを結び付ける神経生物学的機構は、この両者が異なる時間スケールで作動するため、興味深い問題を提起する。

今号の2つの論文で、マウスの渇きに応答する脳領域と渇きを予期する脳領域が明らかにされた。Z Knightたちは、脳弓下器官(SFO)の渇きを促進するニューロンの役割を示した。飲食中には、口腔からSFO(脳室周囲にある3つの感覚器官のうちの1つ)へのフィードバックが、血液組成に関する情報と統合され、これにより体液バランスが経口摂取によってどの程度変化しそうかについての指標がもたらされて、行動が調節される。

一方C Bourqueたちは、入眠直前の予期的飲水を生理的要求とは無関係に駆動する、中枢時計ニューロンからの投射を明らかにした。この特定時刻に合わせた水分摂取量増加がないと、マウスは睡眠期の終わり近くになって脱水を起こす。

Nature537, 7622

2016年9月29日

原著論文:

Thirst neurons anticipate the homeostatic consequences of eating and drinking

doi:10.1038/nature18950

Clock-driven vasopressin neurotransmission mediates anticipatory thirst prior to sleep

doi:10.1038/nature19756

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