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シナプスへの光遺伝学的操作を使って記憶を追跡する

2015年09月29日 15時59分 JST | 更新 2016年09月27日 18時12分 JST

記憶の構造的基盤は、樹状突起スパインの安定性と長期増強の変化だと想定されて久しいが、こうした構造変化と特定の記憶とを結び付けるための手法はこれまでなかった。今回、林(高木)朗子(東京大学)たちは、直前に活動したスパインを標的とした操作が可能な、新しい光活性化プローブを開発した。運動課題を実行させた後、直前に長期増強されたスパインを光学的に収縮させたところ、学習の障害が見られた。この結果は、標的となった特定のスパイン集団と学習行動との因果関係を示唆するものである。

Nature525, 7569

2015年9月17日

原著論文:

Labelling and optical erasure of synaptic memory traces in the motor cortex

doi: 10.1038/nature15257

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