遺跡

猪谷千香

東京大学の遺跡発掘から見えた日本の元祖「お・も・て・な・し」

江戸時代、東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)には、加賀藩やその支藩である富山藩や大聖寺藩など多くの大名屋敷があった。キャンパス内では発掘で、「蘭引」(らんびき)と呼ばれる薬や酒を蒸留するのに用いた器具や、泡盛が入っていたと思われる沖縄の「壺屋焼」のとっくりなど酒にまつわる遺物が出土、江戸の大名屋敷の豊かな暮らしぶりを伝えている。
猪谷千香

東大本郷キャンパスで「風立ちぬ」に登場の帝大図書館跡を発掘

関東大震災で焼失するシーンが宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」で描かれた東京帝国大学付属図書館。その図書館のレンガ造りの基礎などが、東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)の構内遺跡で発掘されている。構内遺跡からは、江戸時代の加賀藩上屋敷跡も確認。赤門で知られる溶姫の御殿跡も見つかり、大名屋敷の暮らしを彷彿とさせる女性のかんざしや伊万里焼、儀式に使用された素焼きの皿などが出土した。11月22日、23日にかけて遺跡見学会が開催され、一般公開されている。
AFP時事

シリア内戦で壊滅する世界遺産アレッポ 国立博物館館長ユーセフ・カンジョ博士が訴える危機

 政府と反体制派の内戦が続くシリア。北部のアレッポは、東西貿易の要衝として栄えてきた世界最古の都市のひとつで、アレッポ城やスーク(市場)のある旧市街地はユネスコの世界遺産にも登録されている。メソポタミア文明の遺物などがコレクションされている国立博物館もアレッポにあり、世界的にも貴重な文化遺産が多数存在しているが、その多くが破壊され、今もなお危機にさらされている。戦火を逃れて来日した、アレッポの国立博物館館長、ユーセフ・カンジョ博士に取材、断片的な報道からは見えてこない、厳しいアレッポの人々と文化遺産の窮状を聞いた。