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「自分の根っこにも男尊女卑の価値観が根ざしている」。『男尊女卑依存症社会』の著書・斉藤章佳さんはそう打ち明ける。どうすればその呪いは解けるのか。
個人ではなく、社会が男尊女卑の価値観に依存しているとはどのような状態なのか。『男尊女卑依存症社会』著者の斉藤章佳さんに聞いた。
アルコール依存症問題に取り組んできた斉藤章佳さんは、「日常生活が脅かされたストレスへの対処行動として、飲酒量が増える人がいるだろう」と注意を促す。
「周囲の当事者性の欠如は、依存症者を追い詰める。この現代社会、誰だって依存症になるリスクはある。そして、誰だってつまずくことはある。マジョリティから零れ落ちたら叩きまくる。炎上したらあとは何もなかったかのように無関心になる。こんな社会で本当にいいのでしょうか」
親の「育て方に原因があった」のか? 「夫を性的に満足させていなかった」妻にも責任があるのか?
いくら正論を訴えても、加害者は変わらない。