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「5%ぐらいは生成AIの文章をそのまま使っている」との発言がメディアを賑わせた芥川賞受賞作『東京都同情塔』。読めば、本作がAIを描くことによってむしろ、人間のことを鮮明に描き出そうとしていることがわかる。【九段理江さんインタビュー・前編】
「現代は、『この私に、社会から愛される資格がありますか?』って、自分の心身、感情や考え方すら、全てを差し出させられて、奪われている社会な気がしています」(西加奈子さん)
芥川賞、直木賞ともに2作品が選ばれた
【宇佐見りんさんインタビュー】「(親の問題を)背負わなくていいということと、背負わなければ楽、ということは違うとも感じるのです」
【加藤藍子のコレを推したい、第14回】作家・辻村深月の短編集『嚙みあわない会話と、ある過去について』。コロナ禍で人と人との距離が遠のいて、「心がある」という当たり前の事実が、見過ごされやすくなっている気がする。
時代設定は2040年代の近未来の日本。主人公の朔也は、「自由死」を望みながらも事故死した母親の「本心」を探ろうと、高度な技術を用いて母を「バーチャル」に再現し対話を試みる。「人間の心とは一体何なのか?」という問いを読み手に何度も突きつける作品だ。
『オルタネート』は、2020年12月18日に第164回直木賞へのノミネート、2021年1月21日には『本屋大賞』に初ノミネートされた。
近年、必ずしも「オタク」という自意識を持たない人たちの間にも浸透しつつある、「推しを推す」という感情。
疲れや不安を和らげて、前向きな気持ちにしてくれる本を紹介します。
ハフコレ編集部