僧侶

松本紹圭

お寺は二階建て、宗派は出身地

若くて真面目な僧侶ほど、アイデンティティの置き場所に悩んでいます。仏教の本義に照らせば、自我を糊塗するアイデンティティなど一刻も早く崩壊させてしまったほうが良いとも言えますが、ほとんどの僧侶が世襲や血縁を仏縁としていますし、人並みにアイデンティティを欲し、そこに苦しみが生まれます。
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自灯明的生き方のススメ ―仏教は「ブーム」なんかになりえない―

なにも「仏教徒」になる必要はない。ただ、ひとりひとりが、一過性の満足なんかではない、揺らぐことのない本当の価値を自身の「内側」に見出し、そこを骨子として、あたらしい世界を創り上げていく―― そんな自灯明的な生き方は、これからの時代、大いに求められているように感じるのだ。
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お寺よ、変わるな!

北海道のお寺の孫に生まれて、よくある田舎のごくふつうのお寺の営みを身近で見ながら育った私は、思春期にオウム真理教の事件なども経験し、仏教やお寺への愛着とともに、伝統仏教の閉鎖的な体質への反発を持ちました。仏教界に飛び込んだ当初の「お寺が変わり、もっと社会に開かれて、人々が仏教に親しみやすくなれば、きっと社会は良くなっていくんじゃないか」という思いが、その後さまざまな活動を経て、現在の未来の住職塾へとつながっています。
 

日本のカレーはお嫌いですか?

今週は毎日のように講演が入っており、日本列島を東へ西へと長距離移動しました。いささか疲れましたが、こんな若僧の私の話を聞いてくださる方がいらっしゃることはとてもありがたいことです。いろいろな場所でお話しをさせていただくことは、私にとっても大切な人生修行です。