渡邉英徳

「東京オリンピック1964アーカイブ」を制作中

朝日新聞フォトアーカイブは,1964年大会当時に撮影された,4000枚以上の記録写真を収蔵しています.「東京オリンピック1964アーカイブ」は,それらの写真をGoogle Earthの三次元地形や建物モデルに重ね,当時の状況を実感を持って伝えるプロジェクトです.

福島をいかにアーカイブするか(3)

デジタルアーカイブをつくり、ただネットに置いておくだけでは足りません。意義と活用方法を説明する活動を展開する必要があります。レクチャーを受け、活用方法をマスターしたユーザが、新たな「語り部」となっていきます。こうして、アーカイブを包むコミュニティが形成されていきます。私はこれを「記憶のコミュニティ」と呼んでいます。

福島をいかにアーカイブするか(2)

今回及び次回の記事では、福島第一原子力発電所事故における放射性ヨウ素汚染の実態を、コンピュータシミュレーションやビッグデータを活用して解き明かそうとする試みについてお話しします。

「記憶のコミュニティ」を作る

2012年秋に開催されたGoogle、Twitter主催の「東日本大震災ビッグデータワークショップ」においては、アーカイブズ・シリーズで用いた手法を応用し、震災後に収集された大規模データをもとにした、災害状況の可視化に取り組みました。
渡邉英徳/google

ただの記録ではなく、記憶に残る「東日本大震災アーカイブ」

 東日本大震災の被災地で人々はその日、何を思っていたか。世界中のどこからでも、ネットでアクセスすれば知ることができる「東日本大震災アーカイブ」。デジタル地球儀ソフト「グーグルアース」を利用し、被災地の人たちの写真や発言、ツイッターの投稿などを地図情報とともに見ることができる。単なる記録ではなく、人々の記憶として心に響く美しいアーカイブは、アート作品としても評価され、国際的なメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ」のコンペティションで5月、栄誉賞を受賞した。こうしたグーグルアースやビッグデータを用いたプロジェクトの数々を手がけてきた首都大学東京システムデザイン学部准教授の渡邉英徳さんに、その「思想」をたずねた――。