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国際大学(IUJ)への公開書簡:構内であったとされる性暴力とその対応について

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By 英語版ウィキペディアWsjさん - Transferred from en.wikipedia to Commons by Chinneeb., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3703847

序文

7月16日朝日新聞の電子版と新潟版に掲載された記事によると、昨年12月、新潟県にある国際大学(IUJ)構内で男子学生が女子学生の寮室に侵入しました。この記事は、大学当局の講じた措置に問題があったことを示しています。特に注目すべきは、被ったとされる性暴力の責任を被害者に転嫁し、即退学処分をちらつかせて学生に沈黙を強いた、とも解釈できる行動です。

この件に関し、IUJは二度プレスリリースを出しました(こちらこちら)。しかし、どちらもネット上へリークされた情報と比べると具体性に欠け、事実解明には役立ちません。今までのところ、大学側の説明はすでに述べた疑問を深めるばかりか、警察関与の回避を図った、という新たな疑いを生んでいます。

2005年から2015年にかけて、私はIUJで国際法の客員教授を務めました。慣れ親しんだ大学がこのようなスキャンダルに見舞われるのは、本当に辛いことです。これまで、この問題に関するブログをハフィントンポスト日本版へ一本、US版へ二本(こちらこちら)投稿し、対策の改善を訴えてきました。しかし、キャンパス内で起こる性暴力は、国際大学に限った問題ではありません。認識を広め、経験を共有し、有効な解決策を探るには、書簡をハフィントンポストにて公開する他ない、と思うにいたりました。

私は、IUJがこの公開書簡へ誠意をもって対応し、情報を公開して社会的な説明責任を果たすことを求めます。(この書簡は英語版もあります。)IUJがこの疑惑へ適切に対処することは、性暴力へのゼロトレランスを徹底し、学生の尊厳を重んじ、大学運営の公正化を図る上で大切な一歩です。それはまた、IUJが名声を維持し、本当の意味で国際的な水準を保つきっかけにもなる、と私は考えます。

公開書簡

国際大学学長 加瀬公夫教授
国際大学副学長 ジェイ・ラジャセケラ教授
国際大学国際経営学研究科長 ウェンカイ・リー教授

昨年キャンパス内で性暴力が起こったとされる事案に対して国際大学(IUJ)が講じた措置について

加瀬先生、ラジャセケラ先生、リー先生、

表題の件、特にIUJと警察の関係、また懲戒処分公表前後の出来事を中心に複数の疑問点がございます。つきましては、ここに公開書簡の形をとって質問させていただきます。

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警察との関係

2016年7月20日、IUJはプレスリリースをホームページに掲載しました。この中に、 IUJ・警察間の「連携」に関連する次のような記述が見られます。

12月19日午前4頃、男子学生Zが女子留学生Aの居室に侵入する事案が生じた。本学としては、... 警察との相談及び関係者と連携しつつ、同様の事案の再発防止及び関係者に対する懲戒に関する措置を講じた。

警察と相談するとともに関係機関と連携し、[事案に関する事実関係を明らかにするとともに、講じるべき措置についての]検討と併行して、被害者学生Aを保護するため学生Zを学生寮から一時退去させるなどの措置を講じた。

本学として、本件は刑事事件に発展する可能性が否定されないものと認識しているところであるが、本件に関して被害者側から被害届が提出されたという事実は承知していない。

まず、ラジャセケラ先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文AとAAの二つをご覧ください。

囲み文A

It is always the right of students to consult the police. IUJ is not equipped or trained for police investigative work, and can only address information the investigation committee can collect, which is primarily in interview style. We agree that contacting the police in cases like this can be a very good idea if the victim is willing to do so.

We are not sure why some of you feel there is a cover up ... The police were consulted by IUJ 7 times as well.

• How IUJ consulted with police

o On 4th January IUJ's secretary general talked to the police about the incident; the police explained that no action could be taken by them unless the alleged victim came to the police first for consultation, based on which the police would decide how to proceed;
o On 7th January IUJ's Student Service offered to help the girl to go to the police to seek out advice on safety, to which she responded by email that she would not go;
o Altogether, IUJ informed the police to keep them posted of the situation 7 times (Jan 4, 5, 7, 8, 13, 14 and 16);
o After the IUJ decisions were made and announced (Jan. 6), and the various parties informed, additional evidence allegedly emerged (Jan. 13) and the victim was encourage to seek out advice from the police noting that IUJ could not conduct any forensics based investigation. The victim and her family decided not to do that but to consult with their embassy.

囲み文AA

被害者は警察と協議する権利をいつでも持っています。IUJは警察のような捜査をする訓練も受けていなければ設備もなく、もっぱら面接を通じて調査委員会が収集する情報しか扱うことはできません。このような案件では、被害者にその意思があれば警察と接触をとるのが大変好ましい時もあることには賛成です。

私たちには、なぜあなたたちの中に隠蔽を疑う人がいるのかわかりません。... 警察はIUJから7回協議を受けました。

• IUJが警察とどのように協議したか

o 1月4日、IUJ事務局長は本件について警察に話をしました。警察からは、まず被害者が協議のために警察へ赴き、警察がその後の対応を決定してからでなければ何もできない、という説明がありました。
o 1月7日、IUJ学生課は警察から安全についてアドバイスを受けるよう少女へ助力を申し出ましたが、彼女はメールで行かないと返答しました。
o 警察へは、IUJは事案の状況について全部で7回報告しました(1月4日、5日、7日、8日、13日、14日及び16日)。
o IUJの決定が申し渡され(1月6日)関係者へ報告された後、新たな証拠が見つかったとされ(1月13日)、IUJは鑑識を用いた調査ができないことから、被害者が警察よりアドバイスを求めるよう促しました。被害者とその家族は、警察へは通報せず出身国大使館と協議することを決めました。

ラジャセケラ先生、囲み文Aは2016年7月21日、フェイスブックのIUJ関連ページに先生のお名前で掲載されたメッセージの一部と一致することをご確認いただけますか?また、囲み文AAは囲み文Aの和訳として適切であると思われますか?

続いて、加瀬先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文BとBBの二つをご覧ください。

囲み文B

With this we have one more complication, namely the Afghan student versus [REDACTED]. If so, this may become a police issue and we will have to inform the local police before anything happens. If we do so, we have to be prepared that the issue will get out of our hands and become a public affair. All this seems to be becoming a SNAFU.

囲み文BB

アフガニスタン人学生と[匿名]の対立で、揉め事がまた一つ増えました。これでは、警察沙汰になって何をするにもまず地元警察に報告しなければならない、ということになりかねません。もしそんなことになったら、私たちは、この問題が手に負えなくなり明るみに出る覚悟をしなければなりません。とんだ混乱になりつつあります。

加瀬先生、囲み文BBは囲み文Bの和訳として適切であると思われますか?

仮に、2016年1月1日に囲み文Bと内容の似通ったメールがIUJ理事会・調査委員会の一部メンバーへ送られた場合、送信者は警察への連絡を望まなかった、と解釈できそうですか?

また、仮にそのようなメールが送られた場合、送信者は不利な世評への不安から警察の関与を避けることを望んだ、と解釈できそうですか?

引き続き、加瀬先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文CとCCの二つをご覧ください。

囲み文C

Pls be advised, all of you, of the following message.
Reporting to the police and the resultant publication of the issue by the media would certainly affect the flow of scholarships in such a way that the survival of IUJ might be in jeopardy.

囲み文CC

皆さん、次の点に留意してください。
警察への通報とそれに続くこの問題のメディア報道は、間違いなくIUJの存続を脅かすような形で奨学金収入に影響を与えるでしょう。

加瀬先生、囲み文CCは囲み文Cの和訳として適切であると思われますか?

仮に、2016年1月2日に囲み文Cと内容の似通ったメールがIUJ理事会・経営陣の一部メンバーへ送られた場合、送信者は警察への通報とそれに続く報道によって大学の存続が危ぶまれることを危惧した、と解釈できそうですか?

仮に、2016年1月1日と2日に囲み文BとCに似通った内容のメールがIUJ理事会・調査委員会・経営陣の一部メンバーへ送られた場合、メールが明かす警察関与への姿勢は2016年7月20日掲載のプレスリリースやラジャセケラ先生のメッセージが示すものと辻褄が合わない、と解釈できそうですか?

仮に、2016年1月1日と2日にこのようなメールが送られた場合、送信者はむしろ不利な世評と財政危機への不安から警察の関与を避けることを望んだ、と解釈できそうですか?

2016年1月1日と2日、加瀬先生は囲み文BとCに似通った内容のメールをIUJ理事会・調査委員会・経営陣の一部メンバーへ送られましたか?

続いて、リー先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文DとDDの二つをご覧ください。

囲み文D

My opinion:
I think reporting to the police should be the last thing to do. Such news are being sought after eagerly by many Journalists.
[REDACTED] is getting impatient and not fully aware of the consequences after the issue becoming public.
We should tell [REDACTED] and reassure her that, IUJ is 100% safe for her after her return on Jan. 5.

囲み文DD

私の意見:
私は、警察への通報は最後の手段であるべきだと考えます。こうしたニュースは多くのジャーナリストの間で需要が高いのです。
[匿名]はしびれを切らしつつあり、この問題が公になったらどんな結果をもたらすかよく理解していません。
私たちは、[匿名]へ話をし、1月5日に戻った後も彼女にとってIUJは100%安全なところだ、と安心させるべきです。

リー先生、囲み文DDは囲み文Dの和訳として適切であると思われますか?

仮に、2016年1月2日に囲み文Dと内容の似通ったメールがIUJ理事会・経営陣の一部メンバーへ送られた場合、送信者は不利な世評に対する不安から警察の関与を避け被害者が自ら警察へ通報しないよう働きかけることを望んだ、と解釈できそうですか?

2016年1月2日、リー先生は囲み文Dと内容の似通ったメールをIUJ理事会・経営陣の一部メンバーへ送られましたか?

再び、加瀬先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文EとEEの二つをご覧ください。

囲み文E

[REDACTED],
We are feeling dizzy with attacks and counterattacks between you and the Afghan student.
We have been organising an investigating committee; I personally visited and talked to the dorm director to put in place some kind of protection to you; we have been discussing among the faculty members related, etc. My holidays are being lost on this issue.
Now you say we are not taking decision; we cannot, because the issue requires to fill up certain procedure and steps. The professors and staff are on holidays. My intention is to get the committee report by the second week of January after they come back from their holidays.
Reporting to the police would further complicate the issue. The notoriety of the case might damage all of us, you, IUJ, etc. You will have to undergo grilling questioning by the police; we will have to submit a report to them about our dormitory management.

囲み文EE

[匿名],
私たちはあなたとアフガニスタン人学生の間で起こっている攻撃・反撃でめまいがしそうです。
私たちは調査委員会を組織しているところです。私は自ら寮長を訪問し、あなたのために何らかの保護措置をとるよう指示しました。関係教員との間でも協議を重ねています。私はこの問題のために休暇を返上しているのです。
今度は、あなたは私たちが物事を早く解決していないと言いますが、私たちにはできないのです。なぜなら、この件は所定の手続きやステップを踏まなければなりません。教職員は今休暇中です。私は、彼らが戻ってきた後、1月の第2週までには委員会の報告を受け取るつもりです。
警察への通報はこの件をさらに複雑にするでしょう。悪評が立てば、私たち、あなた、IUJその他みんなが損害を被るかもしれません。あなたは警察から厳しく尋問されるでしょう。私たちは寮の管理に関して警察へ報告書を提出しなければならないでしょう。

加瀬先生、囲み文EEは囲み文Eの和訳として適切であると思われますか?

仮に、2016年1月2日に囲み文Eと内容の似通ったメールが被害者とIUJ調査委員会の一部メンバーへ送られた場合、送信者は被害者が自ら警察に通報しないよう積極的に働きかけた、と解釈できそうですか?

引き続き、加瀬先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文Gをご覧ください。

囲み文G

来週、被害者の父親が日本へやってくることへの準備として、

1)まず、[匿名]に早急にインドネシア大使館に行き説明してもらう、
2)[匿名]を通じて、警察としてはIUJの判断基準となった事実以上のことは調べるのは難しいだろうというなんらかの言質(?)を貰う、
3)事件の前、後の証人から話を聴く。それには、事件の朝、被害者が友人に対して発言したという件も入れる。(つまり、むしろ楽しんだ云々。)

父親に分かってもらわなければならないのは、

4)性的攻撃の存在は証人もいないし、証拠もないので証明できない、
5)加害者、被害者の行動についての情報、事情徴収はするが、公にすると加害者だけでなく、被害者にも悪い事情があるので、使わなかった、
6)女子学生への防護対策はとっている、寮の改革もする。

仮に、2016年1月2日に囲み文Gと内容の似通ったメールがIUJ理事会・調査委員会・事務局の一部メンバーへ送られた場合、送信者は警察から大学によるもの以上の事実調査をしないという言質の獲得だけでなく、被害者にとって不利な証拠の収集被害者の父親に対し大学はこの案件を性的攻撃として取り扱わない旨の説得も試みた、と解釈できそうですか?

仮に、2016年1月2日に囲み文Eと内容の似通ったメールが被害者とIUJ調査委員会の一部メンバーへ、また仮に、2016年1月2日に囲み文Gと内容の似通ったメールがIUJ理事会・調査委員会・事務局の一部メンバーへそれぞれ送られた場合、メールが明かす警察関与への姿勢は2016年7月20日掲載のプレスリリースやラジャセケラ先生のメッセージが示すものと辻褄が合わない、と解釈できそうですか?

また、そのようなメールはラジャセケラ先生がおっしゃる「このような案件では、被害者にその意思があれば警察と接触をとるのが大変好ましい時もある」という考えとも辻褄が合わない、と解釈できそうですか?

仮に、2016年1月2日にこのようなメールが送られた場合、送信者はむしろ警察関与の回避と被害者の論拠阻害を決意していた、と解釈できそうですか?

2016年1月2日、加瀬先生は囲み文Eと内容の似通ったメールを被害者とIUJ調査委員会の一部メンバーへ、また囲み文Gと内容の似通ったメールをIUJ理事会・調査委員会・事務局の一部メンバーへ、それぞれ送られましたか?

2016年1月10日にあった懲戒措置公表と警告

2016年7月16日朝日新聞デジタル版に掲載された記事は、次のように報じました。

女子学生は「不公平な調査で女性蔑視だ」と反発。友人らと、追加の調査や男子学生の退学を求める署名を集め始め、調査委に再調査を求めたが、調査委は再調査をせず、男子学生は3カ月の停学処分となった。学長は今年1月10日、全学生にメールで処分内容を知らせた上で、「いかなるうわさの流布や名指しの批判、報復も許されない」「このような行いをした者は即座に大学から追放されうる」と記した。

学長のメールを受け、署名活動は中止された。署名に応じた男子学生の1人は朝日新聞の取材に「とても怖かった。事実関係をあいまいにし、被害者を責めるような調査は不満だが、卒業できないと自分の人生が狂ってしまう」と話した。

多少不明瞭な点は残るものの、IUJのプレスリリースにある次の一節は1月10日に学長が送ったとされるメールに言及していると思われます。

本件に関し、前述の暴力的行為による備品損壊事案の他、不正なメールアカウントの使用、関係者のプライバシーに関する情報の流布などが散見されたため、行き過ぎた行為に対しては、「学生の懲戒に関する規定」に基づき「退学」「停学」「譴責」の処分があり得ることを前提として、学則に基づき「速やかな退学処分もあり得る(could face immediate expulsion)」という表現で警告した。

1月初中旬、学生間に見られた不安は、本学としての措置事項の周知などを通じて収拾し、平穏に復帰した。

まず、ラジャセケラ先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文HとHHの二つをご覧ください。

囲み文H

The Asahi article relied on an English e-mail messages sent out by the IUJ president. The intent of that email was misconstrued. It was indeed harshly worded, but the intent was to protect the victim and the accused from rumor spreading and verbal, physical and SMS attacks that could have hurt their reputation and divided campus.

The message to the students was actually directed to those quarrelling groups.

囲み文HH

朝日の記事は、IUJ学長が英語で送ったメールのメッセージをもとに書かれました。このメッセージは誤って解釈されています。厳しい言葉を使ったことは確かですが、その意図は被害者・加害者の名誉を害しキャンパスを分断するようなうわさの流布、暴言暴行やSMSによる攻撃から本人達を保護することだったのです。

実は、学生へのメッセージはこれら反目するグループへ向けられたものでした。

ラジャセケラ先生、囲み文Hは2016年7月21日、フェイスブックに先生のお名前で掲載されたメッセージの一部と一致することをご確認いただけますか?また、囲み文HHは囲み文Hの和訳として適切であると思われますか?

続いて、加瀬先生に伺います。お手数ですが、次の囲み文JとJJの二つをご覧ください。

囲み文J

Dear IUJ Community,
I write to report to you recent disciplinary action taken under the "Regulation for Procedures of Disciplinary Actions of Students (Translation)."
As stipulated in Article 16, and for community educational advisory purposes, disciplinary action following a Formal Investigations Committee formation, must be informed to the community at the level deemed appropriate by the IUJ president.
As part of this announcement, I find it necessary to add that any rumor spreading, name calling, or retaliation of any kind will not be tolerated, and anyone demonstrating such behavior could face immediate expulsion from IUJ.

Notification of Disciplinary Action
In accordance with "International University of Japan Regulation for Procedures of Disciplinary Action of Students (Translation)" the following disciplinary action will be imposed on a student for the reasons outlined:
Disciplinary Action: Suspension
Period of Suspension: 3 months from January 4, 2016 until April 3, 2016
Misconduct: Article 5 (7-a), Acts contrary to the duties of students: ... other behavior resulting in a serious situation ("behavior" in this case is inappropriately entering another student's dormitory room without invitation or consent).

囲み文JJ

IUJコミュニティー各位、
最近「学生の懲戒に関する規定(翻訳)」にもとづいて課された懲戒処分について報告します。
第16条に定められている通り、またコミュニティーの教育的忠告という目的に資するため、IUJ学長は、正規調査委員会の発足後に申し渡される懲戒処分について、ふさわしいと認められるレベルでコミュニティーへ報告しなければなりません。 この報告の一部として、いかなるうわさの流布や名指しの批判、報復も許されず、このような行動をとる者へは速やかな退学処分もあり得る、ということを申し添えます。

懲戒処分の通知
「国際大学学生の懲戒に関する規定(翻訳)」にもとづき、下記の事由により学生1人を次の懲戒処分とする:
懲戒処分:停学
停学期間:2016年1月4日から2016年4月3日までの3ヶ月
懲戒対象となった行為:第5条7項a 学生としての義務に反する行為:...その他の重大な状況に至る行動(この件における「行動」とは、他人の寮室に招待あるいは同意なしに不適切に入り込むことを指す)

加瀬先生、囲み文JJは囲み文Jの和訳として適切であると思われますか?

仮に、2016年1月10日に囲み文Jと内容の似通ったメールが送られた場合、次に挙げることはありそうにない、と解釈できそうですか?
  • メールの冒頭や、学生の懲戒に関する規定第16条にもとづいて懲戒処分を「コミュニティー」へ通知していることが第3段落に記されているにもかかわらず、メッセージの意図された受信者はIUJコミュニティー全員以外あるいはそれ未満だった。
  • 第4段落が「この報告の一部として」即退学処分の可能性へ言及しているにもかかわらず、メールの受信者は、許容されない行動が通知された懲戒措置に関わるいかなるうわさの流布や名指しの批判、報復以外のものだったことを理解した。
  • メールの受信者は、第4段落にある警告がIUJからの即退学処分以外あるいはそれ未満であることを理解した。
  • メールの受信者にとって、第4段落にある警告がIUJ学則あるいは学生の懲戒に関する規定にもとづいていることは明らかだった。

仮に、2016年1月10日に囲み文Jと内容の似通ったメールがIUJコミュニティー全員へ送られた場合、それは2016年7月20日掲載のプレスリリースやラジャセケラ先生のメッセージが示す事実関係と辻褄が合わない、と解釈できそうですか?

仮に、2016年1月10日に囲み文Jと内容の似通ったメールが送られた場合、送信者はむしろ即退学処分の可能性に言及することで、通知された懲戒措置に関わるいかなるうわさの流布や名指しの批判、報復も許容しない意図を示した、と解釈できそうですか?

2016年1月10日、加瀬先生は囲み文Jと内容の似通ったメールをIUJコミュニティー全員へ送られましたか?

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それでは、以上の質問に対する返答をご検討の上、公開していただけますようお願い申し上げます。

2016年7月30日、ニュルンベルグにて

林 伸生

ディスクロージャー

2005年から2015年にかけて、私はIUJ客員教授として国際公法、国際人道・刑事法と国際武力行使法を講義しました。昨年末、IUJから2016年の春学期は私を客員教授として委託する予定がない旨通知がありました。(たとえ委託の打診があっても、今年は家族の事情により承諾することはできませんでしたが。)

私は件の性暴力があったとされる事案の当事者とも、また少なくとも私の知る限り対応に関わったIUJ当局関係者とも全く面識がありません。今となっては、元客員教員だった第三者として、ただ心配しながら成り行きを見守る身です。