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"ラストフロンティア"と呼ばれるパプアニューギニアで、またひとつ未開の海がそのベールを脱ぐ!

2014年06月14日 01時59分 JST | 更新 2014年08月10日 18時12分 JST

【日本発紹介!】- パプアニューギニア、コンフィリクト・アイランズの魅力とは。

オーストラリアの実業家イアン・ゴウリー・スミス氏がパプアニューギニアの未開の島々をアトールごと買い占めてエコリゾートとして売り出すという壮大な計画で、場所はニューギニア島の最東端にあるアロタウから南東へ船で8時間走らせたコーラルシーの最も東に位置する「コンフィリクト・アイランズ」。

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イアン氏がおよそ50万ドル(5,000万円)かけて仕掛けた8日間のメディアツアーに、日本メディアとして唯一参加したのが、私、水中カメラマン中村卓哉である。魅力ある、また日本初の8日間のクルーズツアーの様子をお届けしたいと思う。

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*数十億ドルの資産を持つ実業家のイアン氏

ケアンズでツアー参加者のお披露目パーティが催され、そこで初めて参加者達と顔合わせをすることになった。

カリスマ実業家イアンを筆頭に、世界的なフォトグラファー、海洋生物学のエキスパート、島のトップブローカー、リゾート建築家のオーソリティー、タイム誌の選ぶトップ10に入るノンフィクション作家、その他数多くの著名なジャーナリスト達が名を連ねる中、英語が苦手な日本人の水中カメラマンは完全に浮きに浮いている。しかしそこは勢いに任せて乗り切るしかない。

巨大クルーズ「オーシャンディスカバー」

2日目の早朝、いよいよイアン氏が用意したチャーター機でケアンズからパプニューギニアのアロタウへ約3時間のフライト。アロタウに到着すると簡単なレセプションがおこなわれ、おなじみの民族衣装をまとったシンシンショーが披露される。そしてその日の午後、いよいよ今回の目玉となるクルーズ船「Ocean Discoverer」に乗船。70人寝泊まり出来るという巨大なクルーズ船には、約40人乗船できるボートと2艘のゾディアックが搭載。圧巻は後方にある可動式のエレベーターで、40人乗りのボートを横付けした後、最上階のデッキまで乗船したまま一気に船を持ち上げる事が出来るのだ。

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客室はシンプルで清潔。

ダブルベットの部屋が私一人に割り当てられた。

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【太古から変わらぬ海】

翌日、アロタウを夕方出航し、船での初日夜が明けるといよいよコンフリクトアイランズへ到着。

本船のOcean Discovererは一週間の間メインとなるPanasesa島の目の前に停泊し、ダイビングチームはゾディアックでそれぞれのポイントまで移動してダイビングをする。

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まだほとんどこの海域へ潜ったダイバーはいない。

過去にイアン氏に同行しポイント調査をした経験のあるカメラマンのスティーブ・パリッシュ氏と海洋学者のトニー・エイリン氏にポイント選択の主導権を譲るも、衛星写真のマップを広げて次はこの辺りにしようといった感じで潜るポイントは決められていった。

いざ海に入るとどこか懐かしさを感じた。

過去に訪れたアロタウのタワリリゾートと同じミルン・ベイに位置するためか、海中の景観はやはりそれに似ている。しかしサンゴの種類も魚の量もさらにスケールアップしている印象だ。

ダイビングスタイルは全てドリフトのウォールダイブ。海の中は数人のダイバーがそれぞれつかず離れずといった感じでドロップオフを潮の流れに乗って流していく。

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今回はエキスパートチームとして完全にフリーで潜らせてもらったため、ガイドが何かを見せてくれるような潜りではない。まずは手つかずの未開の海を体全体で感じてみようと思った。

おそらく日本に戻ってから「何が見られるの?」「どんな写真が撮れる?」「この場所を今後開拓していく価値はあるの?」等々ご質問をいただく事だろう。しかしそのような質問に即答できるスケールの海ではない事は確かだ。

実際ナイトダイビングでマダラトビエイが目の前で身を翻し、グレーリーフシャークが水深50メートル以上の深場で何匹もぐるぐるとまわっているのが見えた。巨大なナポレオンが何度も通り過ぎ、ゾディアックで移動中に船首でマンタが跳ねていた。

しかしながらここの生き物達は容易に写真におさめることができない。生き物がすべて「Too shy,Too far」なのだ。

人馴れしていないと言えばそれまでだが、サンゴの姿も魚たちの反応も太古から変わらぬありのままの姿でずっとそこに存在しているのだ。そのありのままの自然の姿こそ、この海の一番の魅力なのである。

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今回クルーズの間に3日間で8本という貴重なダイビングの機会を与えられた。

通常の取材ではこの本数はかなり少ないかもしれない。しかしなんせこの場所はほとんど潜った者がいない海域。ダイブショップも無ければ、海の地形を知るガイドもいない。

そんな海での1本1本は濃密さが全く違うのだ。その証拠に海洋生物学者の顕位トニー・エイリン氏が一本(50分)のダイビング中にチェックした生物はなんと100種類を超えていた。

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今回ご紹介した写真はコンフリクトアイランズの魅力のほんの一部である。出来ればもう二度三度は訪れてみたい。

それはこの海域がパプアニューギニアの海の無限の可能性を感じる場所だと確信したからだ。

Text & Photo by 中村卓哉

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*パプアニューギニアへのアクセス方法*

パプアニューギニアは、オーストラリアの北にあるニューギニア島の右側半分がパプアニューギニアで、日本からは、成田空港からニューギニア航空の直行便が週1便、運行され、約6時間半で、「最後の楽園パプアニューギニア」を訪れることができます。

パプアニューギニア政府観光局

URL: http://pngtourism.jp/

パプアニューギニア・ファンサイト

URL: http://pngfan.jp/

ダイビングと海の総合サイト - オーシャナ

URL: http://oceana.ne.jp/