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【ウミウシに隠れていないカクレエビ・パプアニューギニア・ 古見きゅう 連載第5弾!】

2014年08月30日 01時22分 JST | 更新 2014年10月27日 18時12分 JST

魚に次いで我々に馴染みの深い海の生き物といったら、食卓にもあがるエビを思い浮かべる方も少なくないでしょう。厳つい甲冑を着込んでいるようなエビの王様イセエビや、フライにしたら最高なクルマエビ、かき揚げが抜群に美味いサクラエビ、やっぱり寿司には欠かすことのできない甘エビなどなど、やっぱり我々の生活(主に食)には密接な関わりがあるのがエビという生き物なのでしょう。

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ひとくちにエビと言っても海の中にはたくさんの種類がいるわけで、我々の食には関係はないけれども面白い生態を持ったエビも多数存在する。そんな面白エビシリーズの代表格に挙げたいのがこちらのウミウシカクレエビ。体長は大きなもので3cmほど。紅白の模様は懐かしのウルトラマンを思わせる、なかなかのフォトジェニック。名前の通り大型のウミウシに共生し、慎ましやかに隠れながら生きているのかと思いきや、このエビがウミウシと共生していることは、じつはさほど多くない。大抵大きなナマコにへばりついていることが圧倒的に多いのだ。

パプアニューギニアの海中の砂地や藻場では、オオイカリナマコという全長1m以上の細長いナマコの仲間が数多く見られる。このオオイカリナマコだけを好んで観察するダイバーもあまりいないと思うのだが、そこをグッと堪えてつぶさに観察していくと結構な確率でこのウミウシカクレエビが見つかる。写真の通りナマコの体が細いので、はっきり言って隠れるには適していないような気もするが、これは余計なお世話だろうか。

広い海の中でようやく見つけたマイホームに、このエビ夫婦もきっと満足していることだろう。そう考えると、なんだか彼らも嬉しそうな顔をしているように見えてきた。

いろいろとツッコミどころ満載のウミウシカクレエビ。お願いだから、今度はウミウシに隠れているところもぜひ撮影させてくださいね。

◯ Text by 水中写真家 古見きゅう

東京都出身。本州最南端の町、和歌山県串本にて、ダイビングガイドとして活動したのち写真家として独立。 現在は東京を拠点に国内外の海を飛び回り、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物などを切り撮り、 新聞、週刊誌、科学誌など様々な媒体で作品や連載記事などを発表している。著書に海の生き物たちのコミュニケーションをテーマとした写真集「WA!」(小学館)などがある。 2012年には自身初となる海外での個展も開催した。

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*パプアニューギニア*

パプアニューギニアは、赤道のすぐ南に位置しており、日本から直行便で約6時間30分の距離にあります。世界で2番目に大きな島、ニューギニア島の東半分をはじめとする600の島々からなり、南太平洋最後の楽園と言われ、そこには美しい海と、山々の深い緑、長い歴史の中で受け継がれた伝統の文化が息づいています。自然と触れ合う旅、文化を探訪する旅など、パプアニューギニアでは、様々な旅の楽しみ方が皆様をお待ちしています。

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