女性蔑視発言から一年...議場のことは議場で正していく。

雨の金曜日でしたね。「雨が好き」なんていう高校の先輩の小説もありましたが、お姐も雨男だった亡父がそばにいるようで不思議と癒されるのであります。

雨の金曜日でしたね。「雨が好き」なんていう高校の先輩の小説もありましたが、お姐も雨男だった亡父がそばにいるようで不思議と癒されるのであります。出掛けにしみじみ自宅の紫陽花に見入りました…

民主主義の聖堂に、人権侵害ともとれます不規則発言が飛び出した、世界まで巻き込んだ「事件」からちょうど一年経ったなあ…と。

あの時…同じ会派にいた同僚議員として、冷静に地方自治法に則った手続きを間髪入れず講じ、舛添要一東京都知事の的はずれなこの件に関する我々会派への批判にも淡々と請願書を提出し後に続く少数会派が不遇な目に合わないために楔を打ちました。

場外バトルは、そのあたりで鉾をおさめ、議場のことは議場でケリをつける!不規則発言のあった平成26年第二回定例会の次の議会一般質問で「女性の就労継続を支援し職場ハラスメントの根絶を」求め、都議会初の東京都労働委員会へ迫り、都政から女性政策に斬り込み…

いつしか年間質問回数は、都議会最多の307問

※女性政策のみならず、福祉から開発事業・公営企業経営評価、財政問題と当然守備範囲は全局事業広範に及びます

女性だから、母親だからって、被害者意識丸出しにしてて、まわりを批判しているばかりでは何も変わらない。議会では疑義を質し、対案をだすとして、政治と社会を動かすために、私ひとりでもまずできることってなんだろう…と模索するにいたり…

昨年末には、女性、子ども、社会的弱者を中心にあまねく人々の「自由」を守るため地域政党「自由を守る会」を設立。

…激動の一年でありました。

昨日、一部新聞報道で「何も変わらない都議会」と短絡的に取り上げてましたが、私は、本会議、委員会、文書質問にて、具体的な都政事業に基づいて女性や子育て政策、子どもと人権労働問題につき地道な質疑を根気強く積み上げてます。

「ペンは剣より強し!」既存マスメディアこそ、話題になればいいやとセンセーショナルに取り上げるだけではなく、地道な取組にも一隅の光を灯し続けて頂きたいものです(^O^)

確かに、不規則発言騒動を受けて、休眠状態から再開した、男女共同参画議員連盟が、機能していないのは残念なことなのですが、私の資源も能力も限られておるので、大会派が牛耳っている都議会で、なかなか身動き取れない、政策へ向けての実行力も執行力もない議員連盟にエネルギーを注ぐよりも、議員の本懐である議会活動で外堀を埋めていくことこそが、効率的に結果を出し、私自身も議会力がつき都民に還元できると、その結果が307問となった次第です。

本日総務委員会では、15年の空白の時を経て見直される東京都人権施策推進指針(素案)についての質疑がありました。

基本的人権の尊重は、法の精神の根幹をなすものであることは言うまでもないところ。あらゆる政策において、女性はもちろん子ども、障がい者人権への配慮は明文化されていなくとも大前提です。人権が尊重される社会の実現に向けて「人権の政策化」とともに、都の各政策が人権に基づいて、よもや人権を侵害することがないようにする「政策の人権化」が進められる必要があるのです。その実現に向けて、石原都時代に事実上15年も空白となりました、本指針の策定は評価したいところです。

が、一口に人権といっても時代とともに意識も進化するものです。私の祖母の時代は女性への人権意識が低く、選挙権どころか財産権すらありませんでした。当時女性は、人権を擁護されるべき主体ですらなかったのです。ことに人権とは、それに付随した行政事業はどうあるべきか、組織はどうあるべきか常に共有し、議論をし時代と情勢に合わせて変革していくべきものであり、そのための「指針」策定。

今回の指針素案研究に臨み、チームお姐では人権政策の専門家である山崎公士教授の薫陶のもと再検証。その結果、人権を侵害された場合の被害者救済のための施策が少ない、また、都民よりも、職員最優先の人権啓発・教育ではないかという課題点をあぶりだすことができました。

これらに加え、議会を冒涜する人権侵害ともとれます不規則発言からちょうど一年であることも踏まえて、指針の本格策定にむけて、「女子どもに権利や人権意識を与えるとますますワガママになると危惧するより先に、女性蔑視の発言をするような、今目の前の(←嫌味だね~(笑))人権侵害者への人権啓発を、声をあげられぬ被害者には救済を」と強く求めたのでありました。

【お姐総括】

権利意識や人権意識が高まっても決して自己中心的にも独善的もなりません。

何故ならば、自分の人権を大切にする人は他者の人権も大事にするからです。

だからこそ、それぞれの人権を徹底的に守りたい。

人権侵害者からだけではく、イデオロギーやプロパガンダからも!

お姐のプリンシプルと同じ。

「あなたの自由も侵害しないけれど、私の自由も奪わないで欲しい。けれども、あなたの自由が奪われそうになったとき、困った時は徹底的に助け合いましょう。」

平和の前に自由あり。自由の前に人権あり!

(2015年6月19日「上田令子のお姐が行く!」より転載)

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