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「投票箱に来てほしい...」障がい者の政治参加促進にむけ議連始動!

2015年09月29日 01時03分 JST | 更新 2015年09月29日 01時04分 JST

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昨日平成27年9月26日地方議員有志が集い「障がい者の政治参加を促進する首都圏議員連盟」を発足。

「障がい者参政権」「障がい者の政治参加」をテーマに、記念すべきキックオフイベント「障がい者が未来(あした)を動かす。」を開催しました。

人権政策の第一人者山崎公士神奈川大学法学部教授による基調講演、聴覚障がいを抱えながら4月に当選を果たした斉藤りえ北区議、中途視覚障がい者であるNTTクラリティの小高公聡氏、アスペルガー症候群の息子をもち障がい者就労支援施設を運営する柳田節子氏を交えてのパネルディスカッションを行いました。

(当初パネラーを予定していた「寝たきり社長」こと佐藤仙努氏は急用により欠席となりました。メッセージは巻末に掲載しています。またの機会においで頂きたいと思います!)

Facebookを中心とし口コミで広報活動を行ったにも関わらず会場は、聴覚障がい者、肢体不自由の障がいを抱える当事者、福祉関係者、地方議員(15名!)が参加し、満員御礼でした。先月主催した「すべての子どもたちに、温かい家庭を!」発足記念特別イベント同様ほとんどキャンセルもなかったことから、静かな関心の高さを痛感いたしました。

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(写真右から、渡辺大三小金井市議、お姐、斉藤りえ北区議、百瀬和浩小金井市議、講師・山崎公士神奈川大学法学部教授、パネラー小高公聡氏、音喜多駿東京都議、パネラー柳田節子氏、伊藤陽平新宿区議)

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講師の山崎教授は、人権政策のみならず国際法におきましても造詣が深く、東京都が15年ぶりに策定した「東京都人権政策推進指針」についても上田の政務調査にあたり、東京都関係者ともども検証・薫陶を頂いているところでして、「障害者の政治参加 世界の潮流と日本における制度改革 を踏まえて」をテーマに障がい者制度改革の経緯、障がい者差別解消法の概要につき大変わかりやすくご説明を頂きました。

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日本にて今世紀に入り法制度が整ううちに何がかわったかといえば…

「人間の尊厳に関して宗教改革やルネッサンス、フランス革命並に世界観が変わった」

「障がい当事者が客体から主体へ」

「障がいを病として救済する医学モデルからコミュニケーション支援などを通じた社会モデルへ」

ということであります。まだまだ足りない部分はあっても大きな一歩を踏み出しているということであり、促進するための我々議連の使命を法的見地から理解しました。

山崎教授への質疑応答において、イチ参加者として出席していたウェブアクセスビリティの研究を進められている山田肇東洋大学経済学部教授より「選挙公報がPDFなので音声読み上げソフトが機能しない。一方若い人たちはスマホで見るのでこれも拡大すると画像が荒くなって見えない。障がい者が困らない社会は、今日のイベントの名前の通り、障がい者は全ての人々の未来(あした)を創るのです。」と発言が。会場一同納得した次第。なお、山田教授には都のウェブアクセスビリティにつき研究調査を上田も一緒に行っているところです!来月はなんと東洋大のゼミに意見交換でお邪魔する予定です。

また、パネラーの皆々様からも金言が!!

斉藤りえ区議「自身が議員になったことで行政サービスについて当事者としての意見を直接伝え改善できるようになった」

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小高公聡氏「点字が読める視覚障がい者は一割だ。インフラ整備も大事だが、欧米では環境が整っていなくても周りが手助けしてくれて苦労しない、このような意識と行動(←お姐は教育と解釈)も大事。(山田教授の指摘をうけて)またPDFでも音声読み取りソフトが機能する方法もあります。そういう仕事をいま自分はしており広めて行きたい。」

「女性の議員を増やそうという機運があるが、障がい者も5~6%いるのでもっと議員にもなってもらっていいと思う。」

「僕は視覚障がいがあるので頷いで頂いてもわからないので、大いに笑うなど声に出してリアクションをお願いします(笑)。」

柳田節子氏「アスペルガー症候群などの障がいを抱える人は、対応を誤るとパニックになることもあるので投票所に配慮と専門性がほしい。候補者が直接来て政策を伝えてくれる場も欲しい」

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そしてこの日一番象徴的であったのが、車いすでの参加者の方からの一言。

「投票所の整備もありがたいですが…投票箱が我が家に来て欲しい。

言われてみると当たり前のことなのですけれども、目からウロコでした。障がい者の政治参加を推進することには何が必要なのかシンプルかつ端的にあらわしていただきました。

法整備も大事、ハードウエアも大事、でもそれより前に今すぐできることがある!

やはり当事者から直接声を伺うことが一番!!

地域包括ケアも4月から始まり当事者と地域の課題を解決していく地方自治、地方議会、地方議員の役割はことのほか重要だと痛感しました。政治家は頭でっかちの机上の空論や政争ばっかりやってる場合じゃございません!ことに地方議員は、市民からもたらされた課題をひとつひとつ丹念に向きあい解決したり施策提案し点検していく職人技でございます。

超党派のこの議連へは、ありがたいことに多くの参加者と出席地方議員全員が加入してくださることとなりました。政局に翻弄されず地道に地方行政に取組む地方議員とつながり粛々と仲間を増やしてまいる所存です。

【欠席された佐藤仙努氏から参加者へのメッセージ】

「障がい者が未来(あした)を動かす。

-障がい者の政治参加を促進する首都圏議員連盟発足イベント-関係者ならびにご来場の皆様へ

お世話になります。株式会社仙拓の佐藤でございます。

本日、当イベントにパネラーの一人として登壇させていただく予定でおりましたが、私事で恐縮でございますが、親族に不幸があり、急遽欠席させていただくことになりましたことを、まずは皆様に心からお詫び申し上げます。

私自身、政治との関わりは一切無く、個人的に支援する政党、議員はいませんが、その一方で、「障がい者の政治参加」というものはとても大切だと考えております。

まずは、障害を有するゆえに、実質的に投票の機会が奪われないこと。

選挙権の行使が妨げられてはならないことを前提として考えるべきであって、どの候補者、どの政党に投票するかについて、正確な判断情報が必要であり、そのためには、障害の特性に対応した情報提供の保障がされるべきだと思います。

例えば、視覚障害者に対する選挙公報についての点字や音声化による提供や、盲ろう者への公報の音声読み上げのための通訳派遣制度の創設等といった情報の保障や、知的障害者や精神障害者に対して、分かりやすく、伝わりやすい情報の保障というのはきっと今後は必須になってくるでしょう。

こうした素晴らしいイベントを通して、障害者の政治参加を促すための改善点を探していけば、その分、政治の効率化が進みます。

バリアフリー、ユニバーサルデザインといった考え方は、政治の世界にも通用すると私は考えております。

【あわせて読みたい】

発起人メンバーでもある音喜多駿都議会議員のBlog「「変わらないことを望むのは健常者、変わることを望むのは障がい者」も必見です!

(2015年9月28日「上田令子のお姐が行く!」より転載)