レブロン・ジェームズがクリーブランドにもたらしたもの

レブロン・ジェームズのクリーブランド復帰が、どれだけチームのビジネス、そしてクリーブランドの街を後押ししたのかをアメリカのメディア「CNBC」が報告しています。

レブロン・ジェームズのクリーブランド復帰が、どれだけチームのビジネス、そしてクリーブランドの街を後押ししたのかをアメリカのメディア「CNBC」が報告しています。

レブロン・ジェームズはアメリカのプロバスケットボールNBAのスーパースター。高校卒業後の18歳、2003年のドラフト1位で地元・オハイオ州のクリーブランド・キャバリアーズが指名。

その後、スーパースターの道を歩みますが、キャバリアーズでは優勝できず、2010年にマイアミ・ヒートへ移籍。2連覇を達成しました。これまでに11回のオールスター出場、4回のシーズンMVPを獲得。そして、今シーズンから地元での優勝を目指し、キャバリアーズに復帰しました。

そして、キャバリアーズはプレイオフのファイナルへ進出。初のチャンピオンに向けて、現在、ゴールデンステート・ウォリアーズと戦っています。レブロンの加入で、チームは強くなりましたが、ビジネスへの影響も広範囲に感じられます。

過去のシーズンと比べて、チケット、グッズ収入、テレビ放送時間、ビジネス上のほぼ全ての側面で大きな増加が見られています。レブロンがマイアミへの移籍を発表した時に「裏切り行為だ」と嘆いたファンも戻ってきたようです。

レピュコムの調査によると、キャバリアーズのファンは79%増加し、ローカルでのTV視聴率は166%アップ。さらに2013-14シーズンと比較して、9つの全国放送を追加で獲得しました。

テレビ中継だけでなく、ESPN看板番組の「SPORTS CENTER」でも同様のことが言え、今シーズン同番組で放送されたNBAハイライトの内、12%がキャバリアーズの試合でした(NBAは30チームあるので、平均だと3.3%の露出)。これはおよそ9時間の露出になり、前年比で600%の増加です。

視聴者の規模、時間および露出の質で調査したスポンサーのメディア評価で、キャバリアーズはNBAで3位にランクしています。住宅ローン会社「Quicken Loans」や保険の「State Farm」、自動車メーカーの「Kia Motors」といったキャバリアーズのスポンサーは大きな価値を手にしました。

キャバリアーズのアリーナのネーミングライツ権を持っている「Quicken Loans」はコート表面のブランド広告により、NBAの中で最も高い価値を得ています。

そして、「いいね」「コメント」「シェア」などのエンゲージメントをもとに評価している、レピュコムの「ソーシャルメディアバリュエーション」という調査では、レブロン・ジェームズがFacebook上に投稿した「Kia K900 King James Edition」は、2470万円の広告価値があると推定されます。

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