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韓国の親日と「中2病」

2013年10月10日 23時39分 JST | 更新 2013年12月10日 19時12分 JST

『J-castニュース』が配信していた「本当か?『日本大好き!』韓国人たち 新世代『イルポン』知られざる実態」という記事がいろいろ興味深かったので、これについて少し。

1 記事の紹介

「韓国で『日本が好きだ!』と公言する若者が続出している」という記事です。記事によると、「自分は日本が好きだ。良いものを良いといって何が悪い?」「俺、いつかきっと日本に帰化するんだ......。秋葉原に遊びに行って日本の女子と結婚して娘には『あかり』って名付けるんだ......」といった意見が散見されるそうです。

「もちろんこうした投稿は決して多数派とはいえない」のが現状ですが、存在はしているようです。その上で、「自国への極端な否定」という、彼らの特徴を挙げています。

例えば、「韓国では日本に比べ詐欺事件などの発生件数が圧倒的に多いと指摘、自国を『嘘つき社会』『精神が破綻している』『一流国家の資格なし』などとさんざんにこき下ろす」者もいるそうです。

「歴史問題をめぐっても、慰安婦を『金儲け』『被害妄想』などとけなし、『日本統治のおかげで韓国は発展できた』と、日本の保守派さながらの主張を唱え」、「ブログに旭日旗の画像を掲げ」、「テンノウヘイカ、バンザイ!」と叫ぶ者もいるというので、かなりのものです。

この背景として、韓国で「子どもたちは極端な愛国者として育てられるが、中高生にもなればネットの普及もあり、どうしても自国の問題点を知ってしまう。そうした若者の一部が、ナショナリズムの代わりに日本に拠り所を求めるのでは」という意見を紹介しています。

更に、「10代特有の『自分は他人とは違う』という反抗心もあいまって、ことさらに『日本好き』を標榜するようになる」ともしています。こうしたことから、「『中2病』(韓国でも日本に近い意味で使われている)の一種だと見る向きもある」そうです。

2 ネットの「真実」

こうした若者が増えている原因としてネットが挙げられていますが、こうした方は、ネットにこそ「真実」があると信じており、自分だけがその「真実」を知っているとでも思っているのではないでしょうか。

何度か書いている様に私はこの世に「真実」などが存在するとは思っておらず、あるのは自分で「真実」と信じて(認識)いることだけだと思っています(領土問題における「真実」らしさの重要性このブログは「公平」「中立」を重んじている?)。

実際、ある人がこの世の中をどの様に認識するかはその人それぞれですが、所詮同時代に生きる同じ人間が考えることですので、いくつかのパターンに分かれるのが普通です。

この世の中の出来事が、学校教育やマスコミなどの権威から教えられてきたことが何か自分が思っていることと違うという違和感を覚えた時に、実際、その人と同じように違和感を覚えている人もいれば、全く異なる第三の見方をする人もいます。

皆が皆同じ意見を持つはずもないので、当たり前の話ですが、以前はこうした疑問や意見を話し合う場所もなかったので、「自分だけか」と思って過ごしている人が大半だったわけですが、今はネットがあるので、いくらでも自分と同じ趣味、認識の人を探すことができます。

つまり、数多くあるネットの意見の中から(ただ、通常は先に書いたように、パターン分けされた意見の内の1つから)、自分が納得する意見(認識、見解)を見つけて、得心し「真実」と思っているだけと考えます。

3 他人とは違う「自分」

確かに、皆多かれ少なかれ、自分は他人とは違う「特別」な何かがあると思いたいという意識はあるかと思います。こうした「自分は特別」という意識は全能感と強く結びついているのではないでしょうか。

子供時代は親から自分だけが「特別に」面倒を見てもらうので、そう思ってしまうことが多い様です。それがいろいろ経験を積んでくると、他の子供たちも親から「特別」に面倒をみてもらっていることを知ったり、成績や他人との比較といった現実の壁にぶつかり、挫折を知り、自分も他人と同じ一人の人間でしかないことを認識していきます。

ただ、中には、成人してからも、自分だけは特別扱いされないと面白くないと考えて行動をする人も見かけることがあります。

こうした中、海外に自分を特別扱いしてくれる誰かを求める人もいますが(発展途上国を自己満足のために利用する人たち)、普通は赤の他人が自分に何のメリットもない人を特別扱いする理由もなく、結果相手にされなくなっていくパターンかと思います。

4 最後に

斯様に「中2病」を卒業できない人もいるわけですが、大半の者は当時の自分を振り返って恥ずかしいとい感じることが多いのではないでしょうか。

そこで、この「親日」にかぶれた感じの韓国の若者たちが今後どうなるか大変興味深い話です。あくくまで私の推測ですが、元記事に書かれている様な極端な行動は多分「卒業」する方が大半かと思います。

ただ、韓国が数多くの問題は抱えていることは間違いなく、それに対し批判的な行動をとり続けるというのは、ずっと継続すると考えます。

今回の記事を見て思ったのが、やはり中国との違いで、中国でも圧倒的に日本に対し批判的な発言が多い中、日本に対し融和的な発言をする方はおりますが、一歩間違えれば「売国奴」とされる状態なので(中国の日本に対する感情と外国排斥運動)、こうした極端な形ではありえないと考えます。

ま、そこは何だかんだ言って、言論の自由が保障されている韓国だからできている話であり、それと中2病と親日の融和というのは大変興味深い話かと思ったが故の今日のエントリーでした。

2013年10月11日の「政治学に関係するものらしきもの」から転載しました)