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性暴力を行う子供たちから見る教育の重要性と性教育の方法

2013年11月10日 02時47分 JST | 更新 2014年01月08日 19時12分 JST

『産経新聞』が掲載していた「性暴力で年少者を支配する施設の子供たち...虐待、DV、性刺激の末に」という記事がいろいろ興味深かったので、これについて少し。

1 記事の紹介

「事情があって親と暮らせない子供らが入所する児童養護施設や、罪を犯したり問題行動があったりする子供が暮らす児童自立支援施設で、性的な問題を抱えた子供も少なくなく、『性教育』の重要性も高まっている」という記事です。

記事では、「性暴力を"武器"に年下の男の子たちを虐げ、施設内でトップに君臨していた」事例が紹介されています。

そして、(男性という)同性間での性暴力が起こる理由として、「相手を辱めて支配し、自分の力や存在を誇示するためだ」、「性を暴力の手段として使う加害者は、必ずしも腕力を必要としない」という意見を紹介しています。

性暴力に頼る子供に共通する成育環境として、「家庭内での虐待や配偶者間暴力(DV)」が挙げられています。

つまり、「落ち着ける時間やプライベート空間を暴力で侵害され続けた子供は、自分や他者を大切に思う気持ちを知らずに育」ち、結果「自分の表現方法がわからず、暴力以外の方法で人とかかわることができない」というわけです。

更に、「離婚歴のある母親と、母の新しい『彼氏』との性行為」など、「性の刺激にさらされてきた子が多い」が故に性暴力に頼ることが多いとしています。こうした背景を踏まえ「物や空間の個別化」という性教育を行っている施設を紹介しております。

「持ち物をそれぞれ『あなた専用ボックス』に入れて管理。自分の部屋にはほかの子供を入れない」ことなどの繰り返しによって、「子供は自分と他人の『境界』を知り、それを侵害してはいけないと理解」させるというものです。

2 教育の重要性

いうまでもなく子供にとって親の影響は大きく、直接教えてもらった知識だけでなく、生活習慣や物事の考え方など親を通して学ぶことが多いのが現実です(親(オタク)が子育てに与える影響)。当然、中には親を反面教師としてという方もおられるので、全部ではないわけですが・・・

それに児童虐待の実態を聞くと、こんなにひどいことが何故行われてしまったのかとしか言いようのない実態があります(児童虐待という現実と放送)。

親には親としての言い分もあるでしょうし、間違った方針を盲信した結果という事案もあるので、一概に親の行為を非難したくはありませんが、被害を受けた児童がいることを考えるとあまり擁護する気にはなれません。

3 ルール

やっかいなのは、一番かわいそうなのは、そうした社会のルールを学ぶ機会がなかった子供たちだということです。

『論語』の「己の欲せざるところ、人に施す勿れ」ではありませんが、社会には守るべきルールがあり、他人を尊重してはじめて他人も自分を尊重してくれると考えます。

最終的に不利益を被るのは自分(子供)たちなので、社会に出るまでにそうしたことを学べれば良いのですが、そのまま大きくなってしまうと、そうしたルールを知らないが故にいろいろな問題を起こしかねません。

基本的に全ての場面で同じようなルールが存在するわけですが、こうしたルールを守らないといろいろ問題が起こるのはネットの世界でも同じです(ツイッター炎上と発言基準)。

4 性の問題

特に性の問題だと若いうちはどうしても溺れやすく、それに何をして「ノーマル」かというとかなり難しい問題があります(第3の性を認めるという理想と現実)。

そのため、どう教えるかという問題が常に付きまとうわけですが、「性」そのものを直接教えるのではなく、個人(プライベート)の尊重という形で教えるというのは確かに大事なことで、必要な視点だと考えたわけです。

以前中国の性教育で、孝行という観点から行われている事案を紹介したことがありますが(北京の小学校での性教育)、いろいろな方法があると大変興味を引かれたが故の今日のエントリーでした。

2013年11月9日の「政治学に関係するものらしきもの」から転載しました。)