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中国の援助交際(売春)と建前

2013年11月09日 23時58分 JST | 更新 2014年01月09日 19時12分 JST

かなり前の記事ですが、『Record china』の「『性大国』中国、売春婦の数は2000万人、建前上は違法だが...―米華字サイト」という記事をたまたま目にして、いろいろ思うところがあったので、これについて少し。

1 記事の紹介

米華字サイト『文学城』などを基に書かれたもので、「中国の売春婦は推定2000万人に上るとされて」おり、「建前上は違法だが、売春はもはや中国の一大産業となっている」という記事です。

「売春が中国で一大産業となっているのは周知の事実」で、「当局は頻繁に撲滅キャンペーンを行い、売春婦や客らを摘発しているが、それでも一向に撲滅する気配はない」としています。

記事では、この原因の1つとして、一人っ子政策を挙げており、「男尊女卑の考え方が根強い中国では、一人っ子政策が始まると多くの夫婦が男の子を欲しが」り、「男女比は120対100」となった結果、「結婚適齢期の男性約3000万人が一生独身を強いられる」状況にあるとしております。

実際、湖南省の農村で行われたった調査によると、「男性の3分の1が独身で、性の問題を解決する唯一の方法が買春だった」という結果もあるそうです。

ネット上や新聞、雑誌には「わいせつな言葉が氾濫」しており、「権力を振りかざし愛人を何人も囲う役人」など、「最近の中国の『性大国』ぶりは空前絶後と言ってよい」とまで書いております。

結果、「貧乏するより体を売ってまでブランド物を持つ方が良いとする風潮もはびこ」り、「上海で女子中高生20人による集団援交事件」も発覚したそうです。

2 中国の事情

中国のいたるところで売春が行われていることは既に周知の事実で、ホテルに泊まっていても、夜中「マッサージがいらないか」などという電話がかかってくることがもあれば、売春のチラシがドアの下から入れられていることがあります。

このチラシも最近ではいろいろな要求に応えられるように、若いのから、熟女などいろいろタイプ別に分かれていたり、女性向け(だと思うのですが、もしかすると同性愛者向けかもしれませんが)の男性を紹介するものもあったりしてびっくりしてしまいます。

ホテルにあるマッサージとかサウナとかで売春が行われているのも公然の秘密で、ドアからチラシが入れられていることからもわかる様に、ホテルも関係しているのはまず間違いない話です。

3 代償

斯様に既におおっぴらになっている売春ですが、怖いのは何と言っても、中国では売買春はれっきとした犯罪なので、その気になればいくらでも当局は逮捕できます。

特にホテルに泊まるときには外国人であれば、パスポートを提示しなくてはならないので、身元はバレバレです。

先に見たようにホテルそのものが関係しているので、宿泊客が実際に何をしたかも、筒抜けで、自分たちの点数稼ぎのために、狙った日本人を公安に差し出すといったことも可能です(日本人売春容疑で逮捕?)。

4 最後に

こうした「本音」と「建て前」のかい離が中国の怖いところで、法律という「建て前」がありながら、実際それに縛られないコネを持った関係者や、高級官僚などがいるところが中国が「人治国家」と言われる所以でしょう(不正を追及する中国人記者も「同じ穴のむじな」?)。

こうした現実は結構目につくわけですが、これはそうした特別な人だから可能なだけであり、一介の外国人には当然縁のない話です。

ただ、中国では最近は外国人も珍しくなくなってきたので、それほどでもありませんが、やはり外国人というだけで、いろいろ特別扱いを受けることがあるので、それを勘違いしてしまう人も中にはいました。

以前は「援助交際」などという言葉を聞いてびっくりする中国人がいたり、中国にはそんなことはないと当時は言われて、何とも言えない気になったものですが、あっという間に中国もそういう時代になってしまったわけで(中国の女子高校生が2400円で「援助交際」)、いろいろ思うところがあったが故の今日のエントリーでした。

2013年11月10日の「政治学に関係するものらしきもの」から転載しました。)