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うつ病と自由に心(体)を動かすこと

2013年11月13日 01時48分 JST | 更新 2014年01月12日 19時12分 JST

『週プレNEWS』が配信していた「丸岡いずみが告白するうつ病のリアル」がいろいろ興味深かったので、これについて少し。

1 記事の紹介

「日本テレビ在局中、『情報ライブ ミヤネ屋』などのニュースキャスターを務め、"奇跡の38歳"(当時)として人気を博した丸岡いずみ」氏は「2011年8月29日放送の『news every.』に出演後、謎の長期休養に入ってしまいました。」

「実はうつ病だった」わけですが、今回「著書『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』では、うつ病になってからの心理状況や、精神病院に入院していたこと、さらに自殺も考えたことなど、かなりあけすけに語って」おられるそうです。

それを受けてのインタビュー記事です。本を書かれたきっかけは、「私がうつ病になったとき、ワラをもつかむ気持ちで関連書を探したんですが、当事者が書いた本ってすごく少ないんですね。同じ悩みを持つ人たちの参考になればと思ったのがキッカケです。」としています。

直接の原因は、東日本大震災もあったのではないかとし、震災直後の悲惨な状況を語っておられるのもかなり胸をうちます。

そして「『うつ病』と診断されても、最初は信じられなかったし、受け入れられませんでした。うつ病って心の弱い人や性格的にマジメな人がなる病気だと思い込んでいたんです。私は小さい頃から楽天的で活発だったから、絶対に自分は違うと思いたかった。でも、病気を知るにつれ、それが偏見だということがわかりました」と述べています。

最後に 「うつ病かなと思ったら、迷わずに精神科を受診をしてください。誤解されがちですが、うつ病は誰もがかかりうる『脳の病気』なんです。自分だけで解決しようとすると、私のようにうつ地獄に行くことになりかねませんから」と述べて終わっています。

2 うつ病

これまでも何度かうつ病については、書かせてもらっておりますが(高島忠夫氏に対する妻の介護と「美談」等)、しょせん素人のたわごとのレベルをでるものではありませんし、私自身罹患したことがあるわけでもないので、病気にかかられた方の苦労というのは想像するしかありません。

そういうわけで他人ごとでしかないわけですが、実際に病気にかかった方を見たことがあり、本人だけでなく、もし身内でそうした方がでればご家族の方の心労いかばかりかと推察します。

精神関係で本当にやっかいなのは、身体的な病気のように検査をして数値で客観的にあらわされるものでない点や、特定の状況(たとえば、いわゆる「新型うつ」の様に就労時)だけに発症することがあるものもあり、本当に難しいところです(『「私はうつ」と言いたがる人たち』)。

3 自由に動くこと

ここから先は私の私感ですが、私は体も精神も自分で動かせる部分はそれほど多くないのではないかと思っています。

フロイトは「無意識」を発見しましたが、それは自分の意識できているところが本当に少ないということの発見でもあり、この無意識を使って神経症などの患者を診断しました。

病気だけでなく、彼は他にもいい間違い等を無意識を使って説明しましたが、自分でどうしようもない感情があるように、自分の心をコントロールするということは本当はかなり難しいことかと考えます。

ただ、これは体も同じで、自分の体は自分で自在に動かしていると思っている方が多いかと思いますが、自律神経の支配下にあるところはどうしようもありません。

それにこうした話だけでなく、何かスポーツをやっていると、自分(頭)で体をこう動かしたいと思っても、全くいうことをきかない自分自身の体というのは多くの人が体験したことがあるのではないでしょうか。

4 自由

ただ、これはより広い意味でも当てはまる話で、自由に何をしてもよいといわれてもどれだけ多くの人が自由にできるかという話です。

食事にしても、服装にしても、時代や場所の影響を受けているのが人間で、自分が普段食べているもの以外のものを食べてもあまりおいしいとは思わないでしょうし、奇抜な服装をしても落ち着かないのが普通の方かと思います。

結果、何かの権威に頼りたいと思う人が出てきたとしてもそれは理解できる話で、私自身それを強く批判するつもりはありませんが、自由を求めて結果何かに依存するというのは本末転倒のような気がしてなりません(「ボッチ」でいる「自由」と、他人とのつきあい方を学ぶこと)。

ある意味、現在の少子化も同じ話で、以前は見合いなり紹介なりで、それなりの人を紹介してもらえたわけですが、それが自由に選べるようになった結果、何も選べない人が増えてしまったという話で、いろいろ思うところはあります(婚活と労働と規制緩和)。

そういう意味で「自由」というのは本当はとても難しい問題で、いろいろ考えることが多いと改めて思い出した次第です。

(※この記事は、2013年11月13日の「政治学に関係するものらしきもの」から転載しました)