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お酒に弱い人は、骨折しやすく、がんになりやすい!?

アセトアルデヒドを分解しにくい体質の人は、お酒を飲まなくてもリスクが高い、ということ。

2018年01月12日 14時48分 JST | 更新 2018年01月12日 14時50分 JST
Getty Images/iStockphoto
Make a toast with a beer.

アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度と戻らない状態に」という記事をネットで読みました。要するに悪さをするのは、以前、骨折との関係でも「ロハス・メディカル」で取り上げた、「アセトアルデヒド」という物質とのこと。だったら、アルコール以外にも気を付けるべきものは身近にあります。一番の例が、タバコの煙です。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

アルコールが体に悪さをする、という話になると、決まって出てくるのがアセトアルデヒドです。いわゆる二日酔いのつらい症状も、アルコール分解の過程で生じるアセトアルデヒドという毒物の分解が、スムーズに進まないのが原因

記事によると、

アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が、有害なアセトアルデヒドを酢酸に分解し、細胞のエネルギー源に変える。今回の研究では、ALDHの一種、ALDH2が欠如したマウスにアルコール(エタノール)を投与したところ、ALDH2が機能しているマウスと比べ、DNAの損傷は4倍に達した。

とのこと。

アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)って何?と思われるかもしれませんが、一口に言えば、お酒に強いか弱いかの決め手になる物質です。つまり、その発現を司る遺伝子に変異が入っているか、どの程度入っているか、で酒豪~普通の人~下戸が決まってきます。変異がなく機能が高い人はお酒に強く、変異によって機能が失われているほどお酒に弱い、ということです。私はお酒をほとんど飲めません。ビールでもコップ半分がぎりぎりで、それ以上飲むとあっという間に動悸と頭痛がしてきます。きっと変異が入りまくっているのでしょう。ただ、分解力が高いからと言って、たくさん飲めば体に悪影響がないわけではないので、飲み過ぎはやはり禁物です。(詳しくはこちら

以前、「ロハス・メディカル」でも、「お酒に弱い人は骨折しやすい」という記事を書きましたが、この時の問題成分もアセトアルデヒドでした。怖いのは、少しの飲酒で顔が赤くなる体質(=アセトアルデヒドの分解能力が低い、下戸)の人は、「普段の飲酒習慣に関わらず、骨が弱くなりやすい」という点です。

なぜなら、アセトアルデヒドはアルコール摂取以外の経路でも体内に入って来るから。特に気を付けたいのが、タバコの煙。高濃度に検出されます。その他、身近な様々なものに微量ながら含まれています。非常に微量なので分解酵素の働きが良い人にとってはまったく支障ないのですが、分解できない体質の人は、微量でも体内に長時間溜まっている状態になるのが問題のようです。

今回の研究について言えば、お酒に弱い(アセトアルデヒドを分解しにくい)体質の人は、お酒を飲まなくてもリスクが高い、ということ。

あわせて言えば、「お酒に弱い人は、骨折しやすく、がんになりやすいかも」ということになってしまいそうです。怖い!

どんなものにアセトアルデヒドが入っているか、気になる方は、ぜひ「お酒に弱い人は骨折しやすい」の記事もチェックしてみてくださいね。

(2018年1月12日ロバスト・ヘルスより転載)

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