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線維筋痛症は珍しくない。満員電車なら数人乗ってるレベル。

何千人何万人に1人のごく稀な難病、というわけではないのです。

2017年09月15日 10時01分 JST | 更新 2017年09月15日 10時04分 JST
Fred Thornhill / Reuters

米国の歌手レディー・ガガが、「線維筋痛症」を患っていることを公表し、一斉に報じられました。初めて聞く病名だったかもしれませんが、何千人何万人に1人のごく稀な難病、というわけではないのです。ロハス・メディカルでは過去(実は8年も前!)に患者さんたちのインタビューを複数回掲載しています。

患者自ら立つ8 線維筋痛症 吉田裕子さん(38歳)

患者自ら立つ11 うつ病、線維筋痛症ほか 梅村紅美子さん(45歳)

線維筋痛症、胎児性水俣病疑い 尾下葉子さん(35歳)

線維筋痛症は、原因不明で全身に痛みが生じる病気。痛み方も人それぞれで、全身のことも特定の部分のこともあり、また、痛みの程度も様々で、天候などによっても変わってきます。

知られていないからといって珍しい病気ではありません。線維筋痛症友の会ホームページによれば、

死に至る病ではありません。 線維筋痛症は男性よりも女性に多く、中高年の方に多い病気です。そのため自律神経失調症や更年期障害、不定愁訴などど他の病気と診断されることも少なくありません。 現在人口の1.66%、約200万人の患者がいるのではないかと疫学的に発表されています。

とのこと。通勤ラッシュのピーク時の山手線(混雑率250%)の車両1台あたりに例えれば、6~7人が線維筋痛症の痛みに耐えて乗っている計算です。死に至らない、痛みの出方も様々、ということで、原因が分からないまま苦痛を抱えながら日常生活をなんとか過ごしている潜在患者も多いだろう、というわけです。

いつ自分がなってもおかしくない病気であり、また、人知れず苦しんでいる人が身近にいるかもしれない病気だ、という認識を多くの人が共有することが大事なんでしょうね。そういう社会なら、線維筋痛症に限らず、慢性疲労症候群など目に見えづらい病気を持っていても、生きやすさが違ってくるんではないかな、と思っています。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

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(2017年9月15日「ロバスト・ヘルス」より転載)

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