三角パズルに挑戦! 第16回  本を書くには

「どうすれば本を書くことができるのか」という質問をよくお受けします。特に、最初の本をどのようないきさつで書いたのか、よく聞かれます。

こんにちは、数学・教育ライターの鍵本です。

秋が深まっていい季節になってきましたね。私は1年でこの時期が一番好きなんです。

11月17日に日本経済新聞出版社より拙著「数学思考トレーニング」が刊行されます。実はこのブログでもご紹介した数学の内容もこの本に書きました。数学思考のために必要な力、計算テクニックについてのこと、数字に親しむことが重要だというお話、世の中のどんなところでどんな分野の数学が使われているか、と言った、ビジネスマンのみなさんが数学についておぼろげに気になっていた内容が満載です。もしよろしければぜひご一読いただければと思います。

数学思考トレーニング (日経文庫)」鍵本聡著 定価830円+税

日本経済新聞出版社刊 ISBN-13: 978-4532113216

ところで「どうすれば本を書くことができるのか」という質問をよくお受けします。特に、最初の本をどのようないきさつで書いたのか、よく聞かれます。実はそれを書いてしまうと同じ手を使う人が増えて、一部の方にご迷惑をかけてしまうかもしれないので、あまり詳しくは書くべきではないのかも知れません。

ただ、私から言えることは、夢を持つことと、文章力を自分なりに磨くことが重要だということです。

私の場合は、高校教師時代に手書きでルーズリーフにせっせと書き溜めていた分厚いメモのようなものがありまして、それが結局は最初の本(講談社ブルーバックス「高校数学とっておき勉強法」)に生かされました。その手書きのメモは、いつか出版しようと思って鉛筆と消しゴムで何度も推敲したものだったのですが、その努力がよかったのだと思います。最初の本を書く際に、編集の方にいろいろ教えていただいたことも、今になってすごく生きています。

なお出版に関するさまざまなことは、私が運営している株式会社KSプロジェクトでご相談に乗っています。よろしければご連絡くださいませ。

さて、今回もいつもと同じく、変化球ルールの問題と、従来ルール問題の合計2問です。

1問目では10個の○の中に1から10の異なる数字を入れて下さい。周りの矢印の数字がその列の数字の和であることは同じです。数字が大きくて少し難しいかもしれませんが、頂点の3つは数字が入ってるので、実際には7個の数字を入れるだけです。

2問目は従来ルールの問題です。今回もいつもと同じく少し難しい目の問題にしてあります。ルールはこちらをご覧ください。解答は下のほうのリンクをクリックしたら出てくるようにしておきますので、解けたら答え合わせをしてみてください。

それではいよいよ問題です!制限時間はあくまで目安です。

問題(31) 制限時間5分 1から10までの異なる数字を○の中に入れていきます。

問題(32) 制限時間5分 従来のルール。です。

解答はこちら。

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