「不等号パズル」をご紹介します (2015年第12回)

いろいろパズルを研究しているうちに、この「不等号パズル」にあたりました。このパズルは計算を使わないため、論理力だけを鍛えるのに非常に適しています。

こんにちは、鍵本です。

最近、少し算数・数学のお話から遠ざかっていましたが、今回は久しぶりにそういうお話です。

表紙にも書かれていますが、この本で紹介している「不等号パズル」は、イギリスの新聞でも「Futoshiki」として一時期取り上げられたものです。ルールは同じまま「不等号パズル」として、今回書籍化する運びになりました。

数年前、小学生時代に数字パズルで楽しく論理力をつけることがとても後の算数・数学力にいい影響を与えるということに気づきました。実際それを実践してらっしゃる先生方もいらっしゃるということを知り、私もそういう流れに非常に感心していました(ハフィントンポストで私が提供し続けている「三角パズル」も同じ流れで考え付いたものです)。

そこで、いろいろパズルを研究しているうちに、この「不等号パズル」にあたりました。このパズルは計算を使わないため、論理力だけを鍛えるのに非常に適しています。しかも何もないところからマスを埋めていく楽しさがあります。

ルールはとてもシンプルです。例えば次に示す5×5のパズルなら、

○どの列(たて、よこ)のマスも1から5までの異なる数字をあらわします。

○すべての不等号の大小関係を満たすように数字を入れていきます。

たったこれだけのルールです。

例題をこちらに1題、掲載しておきます。ぜひみなさま解いてみてください。

不等号パズル例題

今回発売された「考える力を育てる天才ドリル 不等号パズル」には、このようなパズルが60題掲載されています。今回掲載した問題はその中でちょうど真ん中ぐらいの難易度です。小学生だけでなく、パズルファンの社会人のみなさまにもぜひ楽しんでいただきたいと思います。

なお、このパズルにも関連して、来る5月3日に大阪中之島のリーガロイヤルホテルにて

「算数のできる子になる、育てる!親子で「数」で遊びましょう 春の特別教室」

というお子様向けのイベントを行います(有料、先着順)。いらなくなったカレンダーを使ってジグゾーパズルを作るなど、楽しく数に親しんでいただくワークショップです。よろしければぜひご参加下さいませ。詳細・お申し込み方法はこちらから

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