年末年始など

大晦日もほとんど徹夜状態で、この齢ともなるとさすがに少しきつい感じがしております。
時事通信社

石破 茂 です。

あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。本年が皆様にとって良き年となりますことをお祈り申し上げます。

大晦日から新年にかけては、大晦日午前7時からのフジテレビ「景気満開テレビ!」3時間の生出演から始まり、夕刻に選挙区に帰って、東京から一足先に鳥取入りしていた番記者諸兄姉との忘年会、元旦午前零時より事務所前での新年挨拶、年明けて午前5時よりこれも今年で30回目となる実践倫理宏正会鳥取会場の元朝式、午前8時から因幡国一の宮である宇部神社参拝、同神社が所在する鳥取市国府町の自民党支部新年会、と恒例の行事が続きました。

ここ数年、30日夜は「景気満開テレビ!」の資料読み込みで半徹夜、大晦日もほとんど徹夜状態で、この齢ともなるとさすがに少しきつい感じがしております。

その年「景気が良かった」会社を紹介する「景気満開テレビ!」は今回が10周年で、過去取り上げた会社のその後を見るという趣向でした。富山県の「能作」さんや、長野県の「サンクゼール」さんなど、地方創生の観点から学ばされたことが多く、私にとってはとても有り難い機会となっています。

今回紹介されたものづくり企業経営者の多くが、「下請けに甘んじる限り発展はない」「日本一ではなく世界一を目指す」「直営店で自社の社員が直接お客に売らなければなければ、製品の良さも、作った職人の心も伝わらない」と語っていたことはとても印象的でしたし、TBSラジオが主催した「スーパー総選挙」で1位となり、「引っ越すならこのスーパーのある所に」とまで言わしめる「OKストア」の徹底した販売管理費節減の手法には目を見張らされました。

民間の創意工夫、と一口に言いますが、まさしくそれを実践している企業が日本には多くあることに感動すら覚えたことでした。

お休みを頂いた2日、3日は、あまり読書らしい読書もせずに漫然と過ごしてしまったのですが、「国民国家のリアリズム」(猪瀬直樹氏と三浦瑠麗女史との対談・角川新書・2017年)、やや古くなってしまいましたが「医療にたかるな」(村上智彦・新潮新書・2013年)を改めて読み返してみて、新たな気付きを多く得ました。

国会開会までの間に「中国はなぜ軍拡を続けるのか」(阿南友亮・新潮選書・2017)を精読したいと思っています。阿南氏は終戦時の阿南陸相の孫にあたられる方のようです。

韓国・文政権は何を目指そうとしているのか、「国際常識を大きく逸脱しており、相手にしても仕方がない」と割り切ってしまえばそれまでなのですが、朝鮮戦争がいまだに休戦状態でしかないことを考えるとそうも言っておられません。

韓国の現政権が日米よりも北朝鮮に対してシンパシーを感じていることは明らかであり、北朝鮮による朝鮮半島の統一を決してあきらめていない金正恩委員長が今の状況を最も歓迎しているであろうことも想像に難くありません。

朴前政権時代をすべて否定し、敵を外国に求めることによって求心力を高めようとしている現政権の行為を批判する勢力が、韓国内で存在感を持たないことが懸念されます。関係各国が共同して韓国政府に強い姿勢で臨む他に事態が改善する見込みはないように思われます。

「ハレノヒ」事件は色々なことを考えさせられます。人の心を弄び、己の利益しか考えていない経営者に対しては厳正な捜査の上で厳しい処断がなされるべきは当然です。楽しみを台無しにされてしまった娘さんやご家族の悲しく悔しい思いも想像に余りあるものがあります。

同時に、成人の日の本来の意義が忘れられて「晴れ着披露の日」になってしまっている面が多少なりともあるとすれば、これにも一考の余地があるのかもしれません。成人式では華やかさと共に、これからは社会を支える側となる責任を自覚してもらうことにも我々の世代はもっと配意をすべきだったと思っています。

週末は地元でいくつかの新年の行事に参加します。寒波の襲来で各地でご苦労なさっておられる方々を思い、皆様のご健勝をお祈りいたします。

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